研究課題/領域番号 |
21K07260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒木 俊彦 大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (20755277)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 言語機能 / 脳活動 / 脳磁図 / てんかん / 言語記憶力 / 脳律動 / 言語性記憶力 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では認知症やてんかんなど記憶力の低下した患者群において、言語を考えている間の脳活動を脳波計よりも高精度な脳磁図を用いて詳細に計測し、脳活動の強さと言語に関する記憶力テストの点数との関係性を明らかにする。さらに、患者群と健常成人群での結果を比較することで脳活動から言語性記憶力を推定するための新たな臨床検査法の確立を目指す。この検査法が確立できれば、従来の記憶力検査よりも検査課題が非常に容易でかつ短時間で検査が可能となり、患者にとって心身ともに負担の少ない言語記憶力検査法として非常に有益である。
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研究実績の概要 |
従来、脳磁図を用いた言語機能研究により、特定の周波数帯域の脳活動が言語機能と関連していることが報告されているが、それらの脳活動と実際の言語能力の関係性は不明である。近年、左中心講領域のα帯域における脳活動の強度が、言語性記憶力と優位に創刊することを見出し、脳磁図により計測される脳活動が言語記憶力の指標となることを示した。しかしながら、それら先行研究では健常人のみの結果であり、認知症やてんかんなどの疾患により言語記憶力が低下した患者において健常人同様の相関があるかは明らかではない。そこで本研究では、言語記憶力の低下した認知症やてんかん患者を対象として、脳磁図により得られる言語課題時の脳活動と言語記憶力との相関を健常人と比較し、言語記憶力の高低を反映する脳活動を明らかにすることで、言語記憶力を推定する脳磁図検査法の確立を目指す。本年度は主として8名のてんかん患者の脳磁図計測を実施した。また、得られた脳活動の大きさと各患者のウエクスラー記憶検査(WMS-R)から抽出した言語性記憶力スコアとの相関関係を各脳領域で算出した。結果、てんかん患者のα帯域の脳活動において、左中心部の脳領域において脳活動と言語性記憶力スコアとの間に負の相関を示す傾向があり、その脳領域は先行研究における健常人での脳領域と非常に近い領域であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度、コロナ禍などの影響により被検者のリクルートに難渋したためリクルート条件を見直した。結果、本年度は被検者の脳磁図計測を開始し、データを収集することが出来た。しかしながら予定数には達していない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
本年同様にてんかん患者を対象に脳磁図計測を継続して実施し、言語性記憶力との相関を検討する。それらの結果を先行研究により得られた健常人データと比較し、共通点・相違点を明らかにすることで、てんかん患者にも適応可能な脳磁図の言語性記憶力推定法を確立する。
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