研究課題/領域番号 |
21K07271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮下 哲典 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (60323995)
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研究分担者 |
他田 真理 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (30646394)
阿部 学 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (10334674)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | APOE / アルツハイマー病 / 感受性遺伝子 / バリアント / レアミスセンスバリアント / コモンミスセンスバリアント / コモンレアミスセンスバリアント / ミスセンスバリアント / 脂質代謝 / 認知症 / 脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
アポリポプロテインE遺伝子(APOE)はアルツハイマー病(AD)の最も強力な感受性遺伝子である。しかし、日本人においてマイナーアリル頻度(MAF)が1%未満でかつ、アミノ酸置換を伴うミスセンスレアバリアント解析は全く行われていない。そこで本研究ではこれまでに同定したAPOEのミスセンスレアバリアントに注力し、ADとの遺伝学的な関連解析、病理学的検証、モデル細胞・マウスによる機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
アポリポプロテインE遺伝子(APOE)はアルツハイマー病(AD)の強力な感受性遺伝子である。近年、欧米において、マイナーアリル頻度(MAF)が1%未満のAPOEレアミスセンスバリアント(RMVs)に着目した解析が展開されており、ADの病態を左右する重要な発見に結び付いている。しかし、2020年の時点で、日本人を対象としたそのような解析は全く行われていなかった。そこで申請者は本研究プロジェクトを立案し、日本人のAPOE RMVsの探索を実施した。本研究プロジェクト期間中に5,800例以上の検体を解析対象とした。その結果、日本人を含む東アジア人にのみ認められるRMVsの存在が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患の病因解明や新たな治療戦略を創出する上で、アミノ酸置換や機能喪失を引き起こすレアバリアントの同定とその機能解析は、大きなブレイクスルーをもたらす可能性がある。例えば、APOEで同定されたクライストチャーチバリアントは神経細胞内に蓄積する毒性の高いリン酸化タウタンパクに対して抵抗性を示すことが明らかにされた。本研究プロジェクトを通じて同定されたAPOE RMVsの機能解析を今後展開することで、このような病態と関わりが理解されると期待される。
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