研究課題/領域番号 |
21K07312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
齋藤 貴之 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80375542)
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研究分担者 |
小田 司 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (10323643)
笠松 哲光 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (60737542)
後藤 七海 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80782482)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 低酸素 / APEX1 / 多発性骨髄腫 / 多発性k津髄腫 / DNA修復 / 腫瘍微小環境 / microRNA / 薬剤耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性骨髄腫は依然としての不治の疾患である。新規薬剤の効果はあるが、多くは再発し新たな治療法の開発が望まれている。本研究では、「腫瘍微小環境がmicroRNAを介してDNA修復に影響し、骨髄腫の難治化に関わる」という考えのもと、以下3つの項目の研究を行う。 [1] 骨髄腫の微小環境の検討 [2] 微小環境下での骨髄腫細胞の遺伝子及びmicroRNAの網羅的発現解析 [3] DNA修復経路を含む標的経路の同定 その成果により、骨髄腫における腫瘍微小環境におけるDNA修復の役割を明らかにし、予後不良の骨髄腫に対する新しい治療法の開発へ発展させたい。
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研究実績の概要 |
・多発性骨髄腫株のKMS27を使用して、Deferoxamineを使い化学的低酸素状態を作成し、低酸素で誘導される遺伝子のKDM3A, HK2, VEGFAのmRNA発現を検討して、KDM3Aが上昇していることを確認した。KMS27にDeferoxamine(+)と(ー)で次世代RNA Seqを用いて、RNA発現量を検討した。HIFやケモカイン応答の上昇が確認された。これらが多発性骨髄腫の病態に関与する可能性が示唆された。・DNA修復遺伝子のKMS27のAPE1 knockdownではAPE1の抑制が不十分であり、細胞増殖の機序解明には至らなかったため、knockout株を作製した。KMS27KO株の生物学的特徴を検討する。 ・APEX1遺伝子WT細胞株、APEX1遺伝子KO細胞株を用いて、化学的低酸素状態にした時の影響を検討する
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
低酸素による細胞株の影響を検討したが、細胞培養で低酸素を安定的に作ることが困難だっため、他の条件の低酸素状態を作成した。臨床検体の検討はこれからである。
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今後の研究の推進方策 |
1) 化学的低酸素条件を選択した。 2) KMS27細胞株を用いて、RNAseqで解析した。 2) DNA修復遺伝子のAPEX1KO細胞株を作成した。 3) 今後は、その細胞株を使用して、網羅的にRNAやmicorRNAの発現をRNAseqで解析する。 4) 純粋な低酸素条件も検討する。
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