研究課題/領域番号 |
21K07317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石井 伸弥 広島大学, 医系科学研究科(保), 寄附講座教授 (80710996)
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研究分担者 |
久保 達彦 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00446121)
加澤 佳奈 岡山大学, 保健学域, 准教授 (10740102)
河村 敦子 広島大学, 医系科学研究科(保), 寄附講座講師 (90509530)
大田 秀隆 秋田大学, 高齢者医療先端研究センター, 教授 (20431869)
林 幹雄 関西医科大学, 医学部, 講師 (30897749)
孫 大輔 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40637039)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / 認知症 / 介護施設 / 要介護度 / フレイル / 高齢者 / 感染予防 / 介護保険サービス |
研究開始時の研究の概要 |
認知症者の殆どが高齢者で新型コロナウイルス感染症高リスクだが、認知機能低下のため感染予防が不十分になりやすい。また、感染流行下において、外出自粛や介護保険サービスの休業・縮小等によって運動機会の減少、社会的繋がりの喪失が起こり、認知機能の低下等に繋がることが報告されており、認知症者における感染予防のあり方の検討、支援の強化は喫緊の課題である。本研究においては、縦断調査や介護保険総合データベースの解析による介護保険サービスの評価、インタビュー調査等を通してCOVID-19流行下における認知症高齢者、家族の実態を明らかにし、認知症高齢者等が感染予防を実践するための支援について提言を行うものである。
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研究成果の概要 |
本研究ではCOVID-19流行下において認知症高齢者と家族において生じた影響を明らかにするため、調査票調査およびインタビュー調査を実施した。 調査票調査は全国の高齢者医療・介護施設を対象に3年間で合計3回に渡り実施し結果を縦断的に評価した。感染予防の実施に伴う生活の変化によって社会的交流や運動の機会が減少し、認知症の人の病状に大きく影響が生じていたことなどが明らかとなった。 インタビュー調査は認知症家族、介護支援専門員、高齢者医療介護施設スタッフを対象に実施した。感染に対する不安やその受け止め方に関するずれもみられたが、一方ケア従事者や家族に対する信頼の再確認などもみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、新型コロナウイルス感染症流行下では認知症の人やその家族が感染の有無にかかわらず大きな影響を受けたこと、特に外出自粛や施設における面会制限などの感染予防の取組によって認知症症状の悪化や身体機能の低下等の悪影響を受けていたこと、感染長期化によってこうした悪影響がより広範にみられることなどが明らかとなった。この成果は感染対策をどのように緩和するかを検討する際の基礎データとして重要である。
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