研究課題/領域番号 |
21K07330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
蓮尾 英明 関西医科大学, 医学部, 教授 (00460824)
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研究分担者 |
松岡 弘道 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (20425078)
石川 秀樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (30351795)
盛 啓太 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (50727534)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 不眠障害 / 個別化医療 / 共鳴呼吸数推定式 / 在宅心拍変動バイオフィードバック / 非接触型センシング技術 / 根治不能がん患者 / 睡眠剤減量 / 在宅医療 / 心拍変動バイオフィードバック / バイオフィードバック / 心拍変動 / がん患者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、心拍変動バイオフィードバックを在宅で導入かつ在宅で就寝前に実践を行う完全在宅型システムの確立を目指す。先ず、最適な共鳴呼吸数の検索は専門医療機関でしか行えない課題があるため、先行研究の二次解析で得られた身長との相関をもとにしたがん患者の共鳴呼吸数推定の妥当性の予備研究を行う。次に、がん患者の不眠障害のおける非接触型心拍変動センシング技術を用いた完全在宅型システムが、患者のセルフケアとして、睡眠剤の減量、睡眠効率やQOL改善を可能にするか明らかにする探索的多施設共同無作為化割付比較試験を検討する。
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研究実績の概要 |
早期からの専門的緩和ケアでは、がん患者の症状に対するセルフケアが注目されている。 がん患者の不眠症状に対しては薬物治療が中心であり、セルフケアは未開拓の領域である。薬物治療は、過量服薬、依存の問題がある。睡眠が在宅で行われるという特性上、医療者が医療機関で治療を提供するのみでは本質的に解決が得られない。心拍変動(Heart rate variability, HRV)バイオフィードバック(biofeedback, BF)は、BFと緩徐なペース呼吸によってHRVを増大させる技法で、就寝前に行うことで不眠障害への短期間での効果発現が期待されている。近年のデバイス、特にわれわれが先行研究で報告した非接触型HRVセンシング技術の発達に伴い、専門の医療機関でしか実践できなかったHRV-BFが、在宅で患者のみによる実践が可能になってきた。 そこで、本研究では、HRV-BFを在宅で導入かつ在宅で就寝前に実践を行う完全在宅型システムの確立を目的とする。先ず、最適なペース呼吸数(共鳴呼吸数)の検索は専門医療機関でしか行えない課題があるため、先行研究の二次解析で得られた身長との相関をもとにした共鳴呼吸数推定式の妥当性・信頼性を調査する予備研究を行う(第一期)。次に、がん患者の不眠障害における非接触型HRVセンシング技術を用いた完全在宅型システムが、患者のセルフケアとして、睡眠剤の減量、睡眠効率やQOL改善を可能にするか明らかにする探索的多施設共同無作為化割付比較試験を検討する(第二期)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初より二期的に計画しており、二期の本試験も完遂して論文化や啓発活動の段階に順調に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
・一期で行った研究で得られた知見を活用して、企業連携の製品開発に着手している。 ・二期で行った研究は、現在論文投稿中である。 ・二期で行った研究の課題として睡眠潜時の改善はみられなかった。これは、就寝前の視覚を活用した共鳴呼吸法誘導によるテクノストレスの可能性があると考えた。そこで、振動を活用した共鳴呼吸法誘導との比較試験の実施を対応策として考えている。
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