研究課題/領域番号 |
21K07338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
松村 一弘 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50378486)
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研究分担者 |
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402716)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 糖尿病 / 副腎機能 / プロインスリン陽性細胞 / コルチゾール |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病患者において観察される血中コルチゾール過剰分泌は、糖尿病の病態を悪化させている。申請者は、高血糖にて誘導され、糖尿病合併症を導くプロインスリン陽性骨髄由来細胞(PI-BMDCs)が、糖尿病およびストレスモデルマウスの副腎皮質に発現していることを見出した。PI-BMDCsがコルチゾール過剰分泌に関与するならば、ストレスによるコルチゾール過剰分泌から糖尿病の病態が悪化し、PI-BMDCsが誘導され、さらにコルチゾールが過剰分泌するという負のサイクルの存在を証明出来得る。本研究は、PI-BMDCsとコルチゾール過剰分泌の関係を明らかとし、糖尿病の病態悪化を防ぐ治療法を検討するものである。
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研究実績の概要 |
糖尿病は日本において今も増加傾向にあり、大きな社会問題となっている疾患である。糖尿病患者において観察される血中コルチゾール過剰分泌は、糖尿病の病態を悪化させている。申請者は、高血糖にて誘導され、糖尿病合併症を導くプロインスリン陽性骨髄由来細胞(PI-BMDCs)が、糖尿病およびストレスモデルマウスの副腎皮質に発現していることを見出した。PI-BMDCsがコルチゾール過剰分泌に関与するならば、ストレスによるコルチゾール過剰分泌から糖尿病の病態が悪化し、PI-BMDCsが誘導され、さらにコルチゾールが過剰分泌するという負のサイクルの存在を証明出来得る。本研究は、PI-BMDCsとコルチゾール過剰分泌の関係を明らかとし、糖尿病の病態悪化を防ぐ治療法を検討するものである。令和3年度はSTZ糖尿病モデルマウス、正常モマウスにおけるPI-BMDCsの発現につき調査を行った。糖尿病モデルマウスにおいては有意にPI-BMDCsの出現頻度が増 加し、このことは、GFP骨髄移植マウス(雄のGFP Tgマウスより雌のマウスへの骨髄移植)にてSTZ糖尿病モデルを作成し、副腎におけるGFP陽性細胞数、Proinsulin抗体陽性細胞数を免疫染色にてカウントすることにより確認できた。令和4年度は、ストレスモデルにおけるPI-BMDCsの発現を調査したが不安定であったため、侵襲ストレスモデルとしてリポポリサッカライド(LPS)投与モデルにても検討を行った。結果は糖尿病モデルと同様に副腎皮質にProinsulin陽性細胞が出現することを見出した。令和5年度は、免疫染色にて副腎皮質に出現するProinsulin陽性細胞の調査を継続した。融合細胞は主に束状層に分布し、糖質コルチゾールの分泌細胞の局在と一致する傾向にあることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ストレスモデルマウスにおいては副腎皮質への変化が少なく、条件検討を繰り返しているため。
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今後の研究の推進方策 |
副腎皮質にProinsulin陽性細胞が出現することは明らかとなったが、コルチゾールの過剰分泌の原因となりうるかについての調査が未だ出来ていない。Proinsulin陽性細胞とコルチゾール分泌の関係につき引き続き調査を進める予定である。
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