研究課題/領域番号 |
21K07342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
窪田 佳代子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (50709863)
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研究分担者 |
池田 義之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00573023)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肺高血圧 / フレイル / 高齢者 / 肺高血圧症 / 右心機能 / フレイルサイクル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は肺高血圧症例のフレイルを多角的に評価し、肺高血圧症の予後に与える影響と作用機序を解明すること、そしてフレイルサイクルへの介入が肺高血圧症の病態を改善させるか検討することを目的としている。 肺高血圧症に対するフレイルの影響を調査するためにフレイルが肺高血圧症に与える影響を1) 肺高血圧症に対するフレイルの直接的な作用と2)フレイルサイクルに関与する因子を介した間接的な作用の2方向から検討する。肺高血圧症とフレイルの関係性についてこれまで報告された研究はなく、フレイルサイクルが肺高血圧症の病態に与える影響を明らかにすることで将来的にフレイル予防が肺高血圧症進行の抑制につながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
肺高血圧症とフレイルとの関連性を明らかにするための前向き観察研究、肺高血圧症における歯周病とフレイルサイクルとの関連について歯周病菌を検討する前向き研究、栄養補充による肺高血圧症の右心機能への影響を検討する前向き研究を実施した。解析結果からフレイルが進行した高齢症例では自覚症状出現から診断まで時間を要する傾向があり、右心機能低下と有意な関連性を認めることが判明し学会発表や論文報告を行った。肺高血圧症と歯周病の関連については、特定の歯周病菌との関連や病態に影響する因子について追加検査を実施している。栄養補充による肺高血圧症の右心機能への影響についても現在データ収集を継続中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難病稀少疾患である肺高血圧症の認定患者数は年々増加傾向だが、中でも高齢患者数の増加している。高齢者のフレイルは健康寿命を害する社会問題であり、近年心血管病の危険因子となることが明らかにされたが、稀少疾患であることもあり、肺高血圧症の予後にフレイルが関連しているかについては検討されていない。肺高血圧症とフレイルの関連性を検討し、病態に影響する因子を特定することで将来的に肺高血圧症の病状進行に結び付く可能性がある。
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