研究課題/領域番号 |
21K07344
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
廣西 昌也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80316116)
|
研究分担者 |
樫葉 雅人 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (00896988)
伊東 秀文 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20250061)
山本 明弘 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (20320054)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
早川 博子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (30722897)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 瞑想 / マインドフルネス / 認知症 / 軽度認知障害 / 高齢者 / 臨床瞑想法 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化により、認知機能低下者本人の混乱や苦悩、家族の心配や介護負担、社会資源の不足などが顕在化しており、薬物療法のみならず、簡便で費用対効果の高い治療法・対応方法が求められている。瞑想やマインドフルネスは宗教性を除き西洋医学と統合された上で応用され様々な病態に効果が確認されている。本研究は瞑想を認知機能低下者に応用することにより、本人の認知機能に影響をもたらすかどうかを検討するものである。
|
研究実績の概要 |
前年度の学内倫理審査と承認、瞑想会手順の作成と、参加者リクルートのためのフライヤー作成、瞑想会の運営スタッフ組織を踏まえ、和歌山県立医科大学付属病院紀北分院の認知症疾患医療センターの受診・通院患者に対して研究参加者を募った上で、1セット4回の瞑想会を2回行い、それぞれにおいて評価を行った。軽度認知症患者に当研究の概要を説明を行い、本人と家族の同意を得た上で、研究登録を行い、その後瞑想会を4回行い、その間はDVDもしくはYouTube動画を用いた自宅での瞑想を行った。瞑想前後のストレス・気分評価においては、(1) MMSEおよびHDS-R(全般的認知機能)(2) 日本版GHQ(General Health Questionale)精神健康調査票30項目版(精神健康状態)(3) 日本語版 UWIST気分チェックリスト(気分の変化)(4) JUMACL20を用いた「ゆるめる瞑想」実施後の気分状態の持続効果 (5) 血液検査によるストレス指標(エピネフリン、ノルエピネフリン、ドパミン、コルチゾール、DHEA-S(デヒドロエピアンドロステロンサルフェート))、炎症性サイトカインの指標(高感度IL-1β、IL-6)を測定した。その結果、MMSEとHDS-Rによる認知機能評価では変化はみられなかったが、JUMACL (EA)にて瞑想後2週間後の優位な上昇がみられ、エネルギー覚醒が上昇していると考えられた。また、瞑想単回評価においては、コルチゾールとアドレナリンが優位に低下しており(コルチゾール 10.78→7.41、アドレナリン 0.057 → 0.050)、緊張やストレスの緩和がもたらされていることが推察された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度に予定していた瞑想会とストレス・気分評価を終了できている。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度は瞑想時における評価が不十分であった血圧、脈拍、体温などの生理学的な変化についてさらに詳細な評価を行うよう、倫理審査と瞑想会を施行する予定である。
|