研究課題/領域番号 |
21K07371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
三好 美帆 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (40873477)
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研究分担者 |
近藤 秀和 大分大学, 医学部, 助教 (90724170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Baroreflex sensitivity / Baroreflex Sensitivity / BaroreflexSensitivity / 圧受容体反射 / 心房細動 / 心臓自律神経機能 |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動の発生・維持には心臓自律神経系が強く関与している。心房細動アブレーション(ABL)後には心臓自律神経系のパラメータである心拍変動に関与する指標が変化し,ABL後の再発率とも関連があると報告されている。持続性心房細動患者における周術期のBRSを測定し,開胸心臓手術を受ける発作性・持続性心房細動患者の心房組織における免疫染色所見との相関性を評価する。さらに,持続性心房細動患者と発作性心房細動患者のBRSの違いを検討し,再発率と関連性まで評価する。
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研究成果の概要 |
当院で心房細動アブレーションを受けた67名の患者を登録し前向きに観察研究を行った。入院時の基本情報・患者背景・各種検査所見を収集し,ベースライン及びアブレーション後2日目のBRSを測定し、比較検討した。その結果, (1)アブレーション前のBRSはPAF患者と比較しPeAF患者において有意に低下していた。(2)全心房細動患者において,アブレーション前後でBRSは有意に低下していた。(3)心房細動アブレーションによるBRS修飾効果は,PeAF患者と比較しPAF患者に強く認められた。(4)心房細動アブレーション後にBRSの低下を来たさなかった患者は,PeAF患者において有意に多い事が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
依然として高い再発率を示す持続性心房細動に対するアブレーション治療であるが,BRSの変化がアブレーション治療の有効性が高い患者群の同定につながる可能性がある。そのことから,ベースラインのBRSが低値でアブレーション治療の効果が低い, 再発率が高いと考えられる患者には薬物治療によるrate controlの方針を検討することで, アブレーションによる合併症や,医療コストの低減につながる可能性があると考える。
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