研究課題/領域番号 |
21K07381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
前林 憲誠 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10595317)
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研究分担者 |
吉村 知穂 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10648166)
山田 恒 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20464646)
本山 美久仁 兵庫医科大学, 医学部, 博士研究員 (20873615)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | グルテン不耐症 / 過敏性腸症候群 / グルテン感受性 / 抗グリアジンIgG抗体 / グルテンフリー食 / グルテン / 抗グリアジン抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
過敏性腸症候群は、下痢や便秘や腹痛などの消化器症状を呈するだけでなく、不安や抑うつなどの多くの精神症状を伴いQOLが低下する。その原因は未だ解明されていないが、複数ある要因の一つとしてグルテンの関与が指摘されている。本研究では、グルテン感受性が原因である過敏性腸症候群患者を適切に判別し、より有効な治療を行うことを目的とし、抗グリアジン抗体等をマーカーとして、グルテン感受性を有する過敏性腸症候群患者の臨床的背景および身体・精神症状を明らかにし、さらに、 抗グリアジン抗体陽性過敏性腸症候群患者にグルテンフリー食を提供し、その治療有効性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、過敏性腸症候群(IBS)とグルテン感受性の関連性についての調査を行った。2020年~2023年に兵庫医科大学病院グルテン専門外来を受診したグルテン不耐症患者49名と、年齢と性別をマッチさせた健常対照群100名を対象とした。血中の抗グリアジンIgG抗体をELISA法で測定し、陽性をグルテン感受性とした。また、背景因子、IBS、身体/精神症状、IBSに伴うQOLなどを評価し、グルテン不耐症群のIBSあり/なし、健常群のIBSあり/なしの4群で比較した。グルテン不耐症患者の約6割がIBSの診断基準を満たし、グルテン不耐症の約4割、IBSの約4割がグルテン感受性であった。IBSとグルテン不耐症はオーバーラップしており、IBS患者の中に、自覚していない、または気づかれていないグルテン不耐症患者が含まれている可能性がある。そのためグルテン制限を行うことで症状が改善するIBS患者のマーカーとして、抗グリアジンIgG抗体が有用な可能性がある。IBSとグルテン不耐症の両方があると、IBSだけをもつ患者より、IBS-QOLが有意に低下しており生活への影響が大きく、身体症状が多く、不安も高い。また、消化器症状を呈する割合も高い傾向にある。IBS患者の診療においては、グルテン不耐症の存在を考慮するべきであることが分かった。2023年度は上記解析を行い、第25回神経消化器病学会で報告を行った。
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