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従来型動員法より見た次世代型末梢血幹細胞動員法の総合的理解

研究課題

研究課題/領域番号 21K07386
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関群馬大学

研究代表者

横濱 章彦  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323365)

研究分担者 関上 智美  群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (00727753)
齋藤 貴之  群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80375542)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード末梢血幹細胞動員 / CXCR2 / CXCR2リガンド / MMP9 / G-CSF / CD34 / 幹細胞動員 / 末梢血幹細胞移植 / CXCR2 ligand
研究開始時の研究の概要

G-CSFの投与を必要とせず、数十分で十分量の末梢血幹細胞が動員できる“次世代型”ともいうべき動員法が報告された。ケモカイン受容体CXCR2からの刺激による好中球のmatrix metalloproteinase 9 (MMP9)の放出とそれに伴う細胞外マトリクスの分解が次世代型の幹細胞動員メカニズムの中心的役割を担う。本研究は、CXCR2-MMP9放出という点に注目し、従来型幹細胞動員法の最適化をはかり、かつ次世代型動員法のあらたな側面を開発するという両者の橋渡し的な基礎的検討である。

研究実績の概要

昨年度までの末梢血幹細胞動員を行うドナーにおけるMMP9の発現解析はヒト検体を用いた研究であったが、研究課題であるCXCR2リガンドの発現とCXCR2-MMP9のシグナル伝達によるMMP9発現の関連をリアルタイムで解析するため、2022年度はマウスを用いて末梢血幹細胞動員のモデルを作成した。G-CSF投与後にCXCR2リガンドの経時間的な発現変化について解析した。G-CSF投与により、末梢血のLineage(-)/c-kit(+)/Sca1(+)(LSK)細胞は徐々に増加し、5日目には48.5個/5000個ビーズとなりヒトと同様に経時間的な末梢血幹細胞動員が認められた。マウスCXCR2リガンドは、CXCL1, 2, 3, 5, 7, 15の6つが知られておりrealtime PCR法で解析した。その結果、G-CSF投与5日目に投与前と比べて有意と思われる2倍以上の発現の変化を認めたのは、CXCR1, 2, 3, 15の4つであり、CXCL5, 7にはほとんど変化は見られず、G-CSG投与による末梢血幹細胞動員においてはその役割は否定的だった。最も発現の変化が認められたのはCXCL15であり、投与前に約37倍に増加した。今までの末梢血幹細胞動員に重要とされていたCXCL2は8.1倍、CXCL1は3.6倍の増加であった。CXCL2, 3はG-CSF投与1日目で4.5倍ほどに発現増加の後、3日目には2倍程度まで減じ、その後増加に転じた。CXCL15は日毎に発現量が増した。
今年度は、骨髄細胞の分画ごとのCXCR2リガンドの発現を見ている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究協力者である大学院生の健康上の理由があり、約1年程度研究が進まなかった。2023年度も当初は研究の遅れが目立ち、研究が進んでいない。研究方法を大きく変え2024年度での研究の完成を目指している。

今後の研究の推進方策

G-CSF投与前後の骨髄細胞を用いてシングルセル解析を行い、CXCR2リガンドの発現と、発現している細胞の同定を行う予定である。さまざまな実験も業者に委託し、研究者は主に解析をすることで研究を進めたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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