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DUX4による非コードDNAの転写活性化の病理的意義の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K07426
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

三橋 弘明  東海大学, 工学部, 准教授 (20466220)

研究分担者 三橋 里美  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40466222)
中川 草  東海大学, 医学部, 准教授 (70510014)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードDUX4 / FSHD / 非コードDNA / 筋ジストロフィー / トランスクリプトーム / 筋疾患 / ERV
研究開始時の研究の概要

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)は最も患者数が多い型の筋ジストロフィーの1つである。FSHDは転写因子DUX4が本来、発現しない骨格筋で発現することが原因で起こると考えられている。我々はDUX4が遺伝子以外の領域である反復配列からの転写を活性化することを見出した。そこで本研究ではこれらの反復配列の完全長を明らかにし、その発現とFSHD症状との関連について調べる。

研究成果の概要

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)は常染色体優性遺伝の筋疾患で、健常者の骨格筋には発現していない転写因子DUX4-flの発現が原因と考えられている。本研究ではDUX4-flが転写を活性化する非コードDNAに着目し、ロングリードシークエンサーを用いてその完全長を明らかにした。また、その非コードDNAの中で翻訳の可能性があるものを見出したため、ORFをクローニングし、ヒト由来培養細胞株での過剰発現をおこなった。その結果、非コードDNA由来のORF配列からタンパク質が翻訳されることが確認された。これらのタンパク質の発現とFSHDの病態との関連について、今後さらなる研究が必要と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーの原因遺伝子DUX4-flの発現は様々な細胞障害を引き起こし、最終的に細胞死を起こすが、DUX4-flの下流で細胞障害の原因となる特定のタンパク質はまだ同定されていない。本研究ではDUX4-flの下流の非コードDNAを網羅的に探索し、その完全長を同定した。このデータをデータベースに公開することにより、今後、FSHDの病態解明に向けた研究を加速することに寄与できると考えている。また、本研究では非コードDNAと考えられてきた領域からの翻訳の可能性を示唆することができたため、非コードDNAの意義を再考するような学術的な意義を持つものと考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーの治療法開発に向けたDUX4遺伝子の機能解析2022

    • 著者名/発表者名
      三橋弘明
    • 雑誌名

      医療

      巻: 76 ページ: 50-54

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーの病態解明と治療法開発研究2021

    • 著者名/発表者名
      三橋弘明
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第66回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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