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重症筋無力症患者における胸腺腫内抗原特異的B細胞の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K07434
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高田 和城  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20573223)

研究分担者 木下 允  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (10573222)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード重症筋無力症 / B細胞 / 胸腺腫
研究開始時の研究の概要

重症筋無力症(Myasthenia Gravis: MG)は自己反応性の抗体により、四肢の易疲労感・筋脱力をきたす自己免疫疾患である。患者血清中の自己抗体の検出は確立しているが、抗体を産生する細胞についてはほとんど明らかとなっていない。
本研究はMG患者の中でも最も頻度が高い抗アセチルコリン受容体(AchR)抗体陽性MG患者における病原性を持った抗原特異的B細胞が最も豊富に存在すると考えられる胸腺腫サンプルを用いB細胞群のsingle cell RNA sequenceを行うことによりMG患者における病原性をもった抗原特異的B細胞の機能・分化・成熟課程を明らかにすることが目的である。

研究成果の概要

本研究では抗アセチルコリン受容体(AchR)抗体陽性胸腺腫合併患者において、胸腺腫摘出標本からのFACSを用いたsingle cell sortingおよびRNAシークエンスを行いB細胞および胸腺上皮細胞の解析を行った。B細胞の解析では胚中心を構成する細胞の増加およびB細胞の正常な分化・成熟が示唆されたが特異的な分子の発現は明らかではなかった。胸腺上皮細胞の解析では、抗原であるAchRの発現は検出できなかったがCXCL12などのケモカインおよびneurofilamentなどの神経発現分子を認め、胸腺上皮細胞による神経抗原の抗原提示により、病原性B細胞の成熟が促進されていると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

重症筋無力症の患者血清を用いた研究はこれまで行われてきたが、血清中に含まれる病原性をもった抗体の産生細胞の分化・成熟についてはこれまで明らかではなかった。本研究において胸腺腫内においてB細胞の活発な分化・成熟が行われていることが示唆されただけでなく、これまであきらかではなかった病原性B細胞を分化させるための抗原提示細胞の可能性のある細胞群が明らかとなった。これらにより抗アセチルコリン受容体抗体産生の重症筋無力症の発症メカニズムの一部が明らかになり、そのことは従来の治療法とはことなった新しい治療法の開発につながる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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