研究課題/領域番号 |
21K07435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木下 允 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (10573222)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多発性硬化症 / 温度感受性受容体 / 中枢神経免疫疾患 / 温度感受性 |
研究開始時の研究の概要 |
温度ストレスは免疫応答を変化させることで自己免疫疾患の病態に寄与することが推定される。そこで、本研究ではThermal immunityに着眼し、MS病態における新規環境因子としての温度ストレスと疾患の関わりを明らかとすることを目指す。
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研究実績の概要 |
多発性硬化症(Multiple Sclerosis : MS)の病態には遺伝的背景と環境因子が複雑に関与していることが想定されている。環境因子としては、MS発症率は寒冷高緯度地域で世界的に高いことが長年の疫学研究から明らかとなっており、一方で再発頻度には特異的季節集積性が数多く報告されている。免疫細胞には様々な温度感受性受容体が発現し、外的温度変化に応答して全身の免疫動態が変化することが予想されていた。そこで本研究では低温環境における免疫細胞分化の変化、および網羅的遺伝子発現変化の特徴を捉えることを主眼とした。今期はTh17細胞分化、Th1細胞分化、Treg分化条件下での温度変化を低温条件、低温および常温の振動変化条件、高温条件にて解析し、その再現性を確認した。また網羅的遺伝子発現解析変化については、発現変化している遺伝子群のパスウェイ解析を追加し、温度変化のもたらす総和的影響を視覚化した。Th17細胞分化条件では30℃の低温でIL-17産生細胞数は減少する一方で、常温条件下と比較し30℃~37℃の低温および常温振動変化条件ではむしろ、37℃を維持した常温培養条件よりもTh17細胞が増加する傾向を認めた。一方でTh1分化条件については、常温での分化条件と比べて30℃の培養条件ではIFN-gamma産生率の上昇する結果を現在得ている。Treg分化条件についても温度変化による影響が確認されさらなる検証が必要である。なお網羅的RNA-sequenceデータを活用したパスウェイ解析では、cell cycleに関与するものが主要となっており今後さらなる追加検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自己免疫疾患において重要な役割を果たす炎症性免疫サブセットの低温環境下における遺伝子発現変化を捉えることに成功している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に沿って、in vitroでの遺伝子発現変化を網羅的に解析し、ヒト検体を使用した研究推進を行っていく。
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