研究課題/領域番号 |
21K07445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
下山 隆 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00509325)
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研究分担者 |
木村 和美 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00388927)
鎌谷 洋一郎 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (00720880)
山口 博樹 日本医科大学, 医学部, 大学院教授 (90297937)
松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳梗塞関連遺伝子 / ゲノム解析 / BBJ / 脳血管障害 / バイオバンクジャパン / ゲノム疫学研究 |
研究開始時の研究の概要 |
MEGASTROKE研究は世界各地29の共同研究グループからなる脳血管障害のゲノムワイド関連解析(GWAS)である。最終的に67162例の脳血管障害患者のゲノム解析が行われ日本からはBBJ16256例)と福岡脳卒中レジストリ(1113例) も参加している。本研究により、脳梗塞関連遺伝子のゲノタイプ情報が明らかになった。。 今回、我々はBBJに登録されている脳梗塞患者の臨床情報(年齢、性別、基礎疾患、採血データ、生存分析)と脳梗塞関連遺伝子のゲノタイプ情報を基盤に大規模集団、中規模集団、小規模集団にターゲットを絞った研究を実施して、本邦における脳梗塞関連遺伝子座と臨床的特徴の関連を解明する。
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研究実績の概要 |
【背景・目的】MEGASTROKEで同定された32の脳梗塞感受性遺伝子座位に基づきジェネティックリスクスコア(GRS)と臨床的意義に関して検討が行われている。これらの報告の多くが欧米人を対象としており日本人脳梗塞患者への検討は少ない。バイオバンク・ジャパン(BBJ)データベースに登録されている脳卒中患者19702症例のGRSを算出し危険因子、脳梗塞病型、死亡率との関連性について検討を行った。 【方法】MEGASTROKEで脳梗塞感受性遺伝子座と同定された32 SNPsのうち、BBJコホートで測定した29 SNPsを用いてGRSを算出した。多変量ロジスティック解析を行いGRSと危険因子および脳梗塞病型に対するオッズ比(ORs)と95%信頼区間(95%CIs)を推定した。またCox proportional hazard modelを用いて、GRSと脳卒中死亡(平均追跡期間 10年)との関連も検討した。 【結果】脳梗塞GRS高値は心房細動(オッズ比 2.11; 95%信頼区間 1.71-2.60,P<0.001)、心原性脳塞栓症(オッズ比 1.39; 95%信頼区間 1.10-1.77,P=0.01)と関連があった。また脳梗塞GRS高知は脳卒中死亡とも関連があった(ハザード比 1.30;95%信頼区間 1.07-1.56,P=0.01)。 【結論】脳梗塞GRSは日本人脳梗塞患者の死亡率や脳梗塞病型を推測する可能性が示唆された。上記研究結果を2023年国際脳卒中学会で報告し、現在原著論文を投稿中である。
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