研究課題/領域番号 |
21K07451
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
城倉 健 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (20244452)
|
研究分担者 |
中居 康展 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (40535069)
山本 良央 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (40837481)
工藤 洋祐 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (90622142)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | saccade / smooth pursuit / 前庭眼反射 / 視運動性眼反射 / 平衡機能 / 転倒リスク / ビデオ眼振計 / 眼球運動 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の転倒リスクを正確に評価して予防につなげることは,社会的に極めて大きな関心事になっている.眼球運動は,空間認知と平衡機能の両者に関連しているため,転倒リスクの評価に有用である可能性が指摘されてきた.本研究は,近年普及してきたビデオ眼振計を応用し,動的状態での眼球運動を解析することで,転倒リスクをより実際の生活に近い状態で評価することを目的とする.
|
研究実績の概要 |
視標や外界の視認が可能なゴーグルを利用したビデオ眼球運動測定装置を作成し,随意性眼球運動や反射性眼球運動の計測が,実際に可能であることを健常人で確認した.こうした健常人での眼球運動の測定に際し,眼球運動が,全ての方向で同じように生じるのではなく,眼窩内容物による弾性復元力や粘性抵抗の影響を強く受けるために,方向により差がかなり生じることが,新たに判明した.視覚刺激(視運動反射刺激など)による随意性眼球運動の変化や,体性感覚刺激による前庭眼反射の変化などについての新知見も,さらに収集されている.今年度までの成果は,今年度中に論文にして発表予定である.これまでに判明した眼球運動の特性(運動方向による違いなど)と,視覚(視運動反射)入力や体性感覚入力,前庭感覚入力による反射性眼球運動の変化の特性を組み合わせ,現在転倒リスク解析用のプログラム作成に着手している.さらにまた,転倒予防プログラムについても検討を重ねている.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常人の眼球運動の基礎データの収集や,視覚刺激や前庭刺激,体性感覚刺激による反射性眼球運動の変化のデータの収集が,おおむね完了している.現在これらを組み合わせ,転倒予測・防止プログラムの開発に着手している.
|
今後の研究の推進方策 |
健常人の随意性眼球運動の特性と,感覚入力による反射性眼球運動の変化によるデータを基に,健常人および転倒傾向の強い患者(高齢者や神経変性疾患)の転倒リスクを評価するプログラムの作成を進め,さらにその予防法を開発する.
|