研究課題/領域番号 |
21K07470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 瑞規 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50437042)
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研究分担者 |
水谷 泰彰 藤田医科大学, 医学部, 講師 (00750473)
渡辺 宏久 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10378177)
植田 晃広 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (20600703)
島 さゆり 藤田医科大学, 医学部, 講師 (50725984)
外山 宏 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90247643)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | セロトニントランスポーター / 多系統萎縮症 / 5-HIAA / 自律神経障害 / 突然死 / 123I-FP-CIT SPECT / セロトニンイメージング / ドパミントランスポーターイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
多系統萎縮症(MSA)の突然死に対してセロトニン神経の関与が疑われており、その評価は極めて重要であると思われるが、現在のところ、生体内でセロトニン神経を評価できる方法は、髄液でのセロトニン代謝産物である5-HIAAの測定や、セロトニントランスポーターPETしか存在しない。 髄液における5-HIAAの評価は、侵襲的な検査である髄液採取が必要であり、セロトニントランスポーターPETは、PETの専門機関でしか評価できない。 そのため、日常診療レベルで使用されているドパミントランスポーターSPECTを用いてセロトニン神経が評価できないかを検討することとした。
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研究実績の概要 |
多系統萎縮症(MSA)において、セロトニンの意義を検討するため、セロトニンの最終代謝産物である5-HIAAに着目した。髄液5-HIAAをMSA 66例とコントロール 40名で検討し、MSA群で有意に低下を認めた。MSA群において臨床スコアと髄液5-HIAAとの関係を検討し、UMSARS Part1全体スコア、Part2の歩行などと相関を認めた。特に髄液5-HIAA高値群ではSCOPA-AUT高値の例を認めず、髄液5-HIAAは自律神経不全の広がりを反映していると考えられた。 123I-FP-CITはドパミントランスポーターに加えて、セロトニントランスポーター(SERT)にも集積することが報告されており、SPECT装置にてSERTの分布を定量評価する方法の開発を行った。より鮮明なSERT画像を得るための最適な撮像方法や撮像条件を設定できたため、本年度はMSA 47例、コントロール17例において、SERT画像を撮像し、MSA群ではSERTの集積低下例もあるが保持されている症例も多く、集積最強点が中脳尾側に移動する傾向が判明し、橋レベルではむしろ増加傾向であった。さらに、本年度は病理学的な検討を行い、同様の所見が得られ、今回開発したSERT画像はSERTの病理所見を反映していると思われた。 また、SERT画像において、定量評価のため開発したSBR値と髄液5-HIAAは相関する傾向を認め、さらにSBR値とUMSARS Part4やGeriatric Depression Scale、日本語版Montreal Cognitive Assessmentなどと有意な相関を認めた。 このように、123I-FP-CITを用いたSERT画像はMSAにおけるセロトニンの病理所見を反映し、各種臨床スコアとも有意な相関を認め、MSAの病態や病期の把握などに極めて有用な情報を提供できると思われた。
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