研究課題/領域番号 |
21K07478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 雄太郎 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60377158)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | うつ病 / 治療抵抗性 / 耐糖能異常 / DHEA-S / IGF-1 / 自殺リスク / 再発 / 治療反応性 / インスリン抵抗性 / DHEAS / 精神医学 / 臨床 / 病態生理学 / ホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は以下の3点を明らかにする。 1. 横断面において、うつ病患者と健常群のホルモン値ならびにホルモン間の関係を治療抵抗性や寛解、自殺リスク、耐糖能を指標に比較検討する。 2. うつ病の治療経過や再発などの転帰とホルモン値の変化を縦断的に検証する。 3. 治療抵抗群の症例にホルモン補充療法を行い、その効果と安全性を検討する。 以上により、ホルモンとうつ病の治療抵抗性、再発性、自殺リスクならびに耐糖能との関係を明らかにし、治療抵抗性うつ病に対する新たな治療法の確立を行う。
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研究成果の概要 |
我々は、うつ病患者よりも統合失調症患者のほうが血清cortisol値が高く、血清IGF-1値と重症度の相関関係はうつ病と統合失調症で異なっていることを明らかにし、これらのホルモンの差異が2つの疾患の病態生理学的な相違点を現す可能性を示した。また、非寛解状態のうつ病患者においてのみ、血清IGF-1値がインスリン抵抗性と正の相関関係にあり、寛解したうつ病患者では関連しなかったことをはじめて報告した。さらに、我々は縦断研究を行い、血清IGF-1ならびにdehydroepiandrosterone sulfate値が、うつ病の治療抵抗性を予測する因子となり得る可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、ホルモンがうつ病の重症度やインスリン抵抗性、治療抵抗性と関連する可能性が示唆された。今回の成果は、ホルモンがうつ病の診断や治療反応などを予測する生物学的マーカーならびに新たな治療法の確立につながり得る可能性を示唆し、精神医学において大きな意義があると考える。
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