研究課題/領域番号 |
21K07487
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
村山 綾子 沖縄科学技術大学院大学, 神経回路ユニット, スタッフサイエンティスト (80378009)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コモン・マーモセット / フェンサイクリジン / 統合失調症 / マーモセット / 疾患モデル動物 / グルタミン酸仮説 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の生涯発症率は人口の約1-2%と非常に高い。しかし、ドパミン過剰による発症機序の解明が進む一方、グルタミン酸仮説に基づく発症機序や、皮質下構造の病態や神経回路異常には未解明な点が多い。本研究では、すでにマウスで確立されている手法を応用してNMDA型グルタミン酸受容体アンタゴニストPCP誘導性統合失調症コモン・マーモセットを作出し、MRI画像解析・行動解析・DREADDを用いた機能解析・および免疫組織化学法により、淡蒼球のどの亜領域を経由する神経回路の異常が生じ、どのような統合失調症の病態を呈するのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
統合失調症の生涯発症率は人口の約1-2%と言われている。しかし、ドパミン過剰による発症機序の解明が進む一方、グルタミン酸仮説に基づく発症機序や、皮質下構造の病態、関与する神経回路など未解明な点が多い。本研究では、すでにマウスで確立されている方法を応用し、NMDA型グルタミン酸受容体アンタゴニス トであるフェンサイクリジン(PCP: phencyclidine)誘導による統合失調症モデル コモン・マーモセット(以下、PCPマーモセット)を作出し、その行動解析を 行う。さらに、近年、統合失調症特異的に淡蒼球左優位に体積増加変化が起こることがヒトで明らかにされており(Okada et al., Mol Psychiatry, 2016)、 PCPマーモセットの定期的な脳MRIを撮像し、体積変化の画像解析を行う。最終的には、免疫組織学的解析を行うことで、病態と脳体積変化がどのように関係して いるのかを明らかにすることを目指している。 本年度は野生型マーモセット脳における淡蒼球の亜領域(腹側淡蒼球、淡蒼球外側・内側)の境界を決定し、解析を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
転勤に伴って、実験が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
でき限り早急に論文投稿する。免疫組織化学にかかる費用および論文投稿にかかる費用を繰り越した。
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