研究課題/領域番号 |
21K07490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 竹生 藤田医科大学, 医学部, 講師 (30767611)
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研究分担者 |
池田 匡志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (60424933)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 抗精神病薬 / ファーマコゲノミクス / 薬物血中濃度 |
研究開始時の研究の概要 |
抗精神病薬の治療反応性には個人差が存在し、その差異には遺伝的因子が関与することは確からしい。もし、治療反応性に関連する遺伝的リスクが同定され、臨床に応用されれば薬物療法の質の向上が期待される。 そこで、本研究では薬物動態(PK)関連遺伝子に着目し、薬物代謝に関わる分子種の遺伝子多型を解析し、個々の抗精神病薬に対してどの分子種の遺伝子多型が血中濃度に影響するのかを統合的に検討、個人の抗精神病薬の投与量の適正化を目指す。
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研究成果の概要 |
抗精神病薬血中濃度と薬物代謝酵素遺伝子型との関連を検証し、抗精神病薬の個人の至適用量を予測するための基盤を創出することを目的とし、統合失調症患者のクロザピン血中薬物濃度、ノルクロザピン血中濃度を測定し、それらと薬物代謝酵素遺伝子型やSNPとの関連解析をそれぞれ行なった。その結果、クロザピン血中濃度、ノルクロザピン血中濃度、クロザピン/ノルクロザピン濃度比に有意に関連する薬物代謝酵素遺伝子型あるいは、SNPは見出されなかった。しかし、この結果はサンプル数不足による検出力の低さに由来する可能性が否定できず、今後もサンプル数を拡大した解析が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においてクロザピン血中濃度や代謝に有意に関連するPK関連遺伝子型、あるいはSNPは見出されなかった。しかし、この結果はサンプル数不足による検出力の低さに由来する可能性が否定できず、今後もサンプル数を拡大した解析が必要である。その結果、関連する遺伝子型が見出されれば、その遺伝子型の情報を用いることで、個人の至適用量を予測しうる可能性がある。このため、今後も本研究と同様の手法を用いた研究の継続が必要であると考える。
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