研究課題/領域番号 |
21K07515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
須田 真史 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30553747)
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研究分担者 |
福田 正人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20221533)
武井 雄一 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30455985)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 摂食障害 / 不確実性への不耐性 / 脳磁図 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、空間・時間解像度ともに高い脳磁図 (magnetoencephalography: MEG) により、摂食障害の中核的な要因である不確実性への不耐性(intolerance of uncertainty: IU)に着目し、IUをオシレーション活動の変化として明らかにすることを目的とする。捉えられた摂食障害のIUの基礎となるオシレーション変化を臨床効果指標や治療反応性予測へつなげ、新たな治療的アプローチの開発へも寄与することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では、摂食障害の中核的な要因の一つと考えている「不確実性への不耐性」の背景をなす脳基盤の解明を目的としている。 摂食障害は主に神経性やせ症( Anorexia nervosa: AN ) と神経性過食症( Bulimia Nervosa: BN)を指すが、その増加や若年化や中高年発症などが近年社会問題となっている。摂食障害の発症の背景には遺伝的素因、性格傾向や認知の偏り、社会文化要因など様々な要因が考えられているが、その病態は解明されていない。そういった摂食障害の病態は複雑と考えられているが、その一つの要因として「不確実性への不耐性」の関与が近年推測されている。「不確実性への不耐性」は「予測不可能で不確実な将来の出来事を恐れる傾向を反映し、不確実性を感じることは望ましくないと信じている特性」と定義される。ANにおいては、社会問題解決能力の低下との関連性や、失感情症との関連性が報告がされている。加えて今回のコロナ禍における摂食障害患者数の世界的な増加現象にも関連していると推測され、その背景をなす脳病態解明の意義は大きい。そういった「不確実性への不耐性」の脳病態には、先行研究から前頭極などの関与が推定されているが、脳磁図を用いた先行研究はまだない。 本研究においては、まずは「不確実性への不耐性」を評価し得る認知課題の作成を行う。その後に、その「不確実性への不耐性」認知課題を用いて、健常者における脳基盤解明を行い、その後に摂食障害患者を対象とした脳機能計測を行い、摂食障害における脳病態を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「不確実性への不耐性」を評価するための認知課題作成を試行しており、主に健常者を対象に認知課題を実際に試行し、心理指標との関連性を検討している。その結果を踏まえて、実際に脳機能計測に移る予定となっている。その他、今後の研究遂行にあたっての実験環境整備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に基づいて推進する。
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