研究課題/領域番号 |
21K07542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
篠山 大明 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (90447764)
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研究分担者 |
本田 秀夫 信州大学, 医学部, 教授(特定雇用) (20521298)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 児童精神医学 / 母子保健 / 子どものメンタルヘル / インターネット・ゲーム / 子どものメンタルヘルス / コホート研究 / 乳幼児健康診査 / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は長野県内の自治体で2009-2011年度に出生した子どもを対象に、母子保健情報、医療情報を収集し、対象児が小学6年生の時に本人およびその保護者にアンケート調査を行う。周生期の情報、母親の産後抑うつの程度、および乳幼児健康診査時の諸指標と、小学6年生までの精神的変調や発達障害等の診断の関係を調べ、精神健康問題に関連する乳幼児期のリスク因子を検出し、乳幼児健康診査で重視すべき点を明らかにする。
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研究成果の概要 |
岡谷市内の公立小学校における2021-2023年度の各年度の6年生の全児童とその養育者に質問票を送付し、アンケート調査を実施した。合計405名の児童とその保護者からデータを回収した。そのうち、岡谷市の乳幼児健康診査を受診していた児童について、母子保健情報で確認された母親の精神状態および乳幼児期の行動特徴と、アンケート調査で確認された小学6年生時の行動特徴との関係を調べた。その結果、母親の産後うつの状態や3歳児健康診査でみられた児の多動や衝動性が、小学6年生時の児の不注意および多動・衝動性と有意に関連していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母子保健情報と学校調査結果から、出生時の母親の抑うつ症状や、3歳時の乳幼児健康診査で確認された多動や攻撃的な行動が、小学6年生時のADHD症状に有意に関連していることを明らかにした。母親の抑うつ症状や、健診時の多動や攻撃的な行動が、児のその後の発達を予測する上で重視すべきポイントであることを示した本研究結果は、今後の乳幼児健康診査の精度向上に貢献できると考えられる。
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