研究課題/領域番号 |
21K07549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小林 清樹 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50569035)
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研究分担者 |
橋本 恵理 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30301401)
鵜飼 渉 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (40381256)
相馬 仁 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70226702)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レビー小体型認知症 / MRI / SPECT / 性ホルモン / 老年精神医学 / テストステロン |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化が進み老年人口が増加の一途をたどっており、認知症の早期発見・早期治療についての要求は国民的なものとなっている。なお、認知症の発症リスクだけでなく,精神症状,介護環境,予後も男女によって違いが存在する.その支援に際しても性別を考慮した対応が望ましく、性差を生み出す原点である性ホルモンに着目した。なお、男性ホルモン(アンドロゲン)については、女性ホルモン以上に十分な研究がなされていない。認知症診療に光明を見出すことに期待し、性ホルモン濃度の測定に留まらず、低下している患者に対する補充療法がどのように作用するかについて詳細な検討を行うことが、今、求められている重要な研究課題と思われる。
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研究実績の概要 |
レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)は、共通する点もあり、しばしば共通病理を持ち合わせていることもある。従って、DLBの研究をする上で、ADについても様々な視点に着目することにより、DLBの病態解明に繋がる。今年度行った研究目的は、メマンチン投与が臨床症状、脳血流/脳代謝に及ぼす1年後の影響を明らかにすること、ECD-SPECTとFDG-PETの相関についても評価することであった。対象は16名のAD患者。評価方法は、MMSEとNPIスコア、SPECT/PETについて、ベースライン(BL)と12週後と52週後の比較であった。結果は、MMSEはBL:16.5点、12週:16.4点、52週:16.5点、NPIスコアは、BL:2.9点、12週:4.1点、52週:2.6点、脳代謝は、大脳全体の脳代謝増加が統計学的有意差を持って12週時点で認められ、52週後ではほぼBLレベルに戻った。また、SPECTとPETの相関については、BL、12週、52週の全てにおいて認められた。この研究は、AD患者に対して、メマンチンが脳代謝活動や認知機能を52週間にわたって維持する可能性を示唆している。また、ECD-SPECTとFDG-PETは、中等度ADの診断に対して、どちらもほぼ同様に有用な画像バイオマーカーになりえると思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
もの忘れ外来には、順調に患者が新規受診しており、それに伴いデータベースも増えている。また、様々な視点から、研究に関連ある臨床研究も同時進行している。
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今後の研究の推進方策 |
データベースへの新たな症例追加もしつつ、これまで行ってきた研究成果も論文化し投稿する。
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