研究課題/領域番号 |
21K07550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
中里 道子 国際医療福祉大学, 医学部, 代表教授 (10334195)
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研究分担者 |
河合 啓介 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 心療内科医長 (80325521)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経性過食症 / インターネット認知行動療法 / 摂食障害 / 過食症 / ガイデッドセルフヘルプ / 認知行動療法 / 治療反応性 |
研究開始時の研究の概要 |
①神経性過食症(BN)、過食性障害(BED)を対象とし、RCTを用いてインターネット版認知行動療法のプログラム(iGSH-CBT)と、TAU群との有効性の比較を行い、半年後の維持効果を検証する。主要評価項目は、摂食障害構造化面接を用いた、介入前後の客観的過食症状の変化量(%)を用いる。 ②摂食障害の症状維持に関連する認知柔軟性、決断能力に関連する認知課題、これらの認知特性に関連した、頭部MRIを用いた安静時機能的結合、血清脳由来神経栄養因子(BDNF)等の生物学的マーカーの測定、摂食障害構造化面接を用いた身体認知、食行動異常の客観的・定量的な測定を行い、iGSH-CBTの治療反応性の予測因子を解明する。
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研究実績の概要 |
神経性過食症(BN)、過食性障害(BED)に対する治療法として、欧米のガイドラインではオンラインのガイドセルフヘルプが最も推奨されているが、本邦においては開発されていない。本研究はランダム化比較試験を用いて欧州で開発されたBN、BEDに対するオンライン版認知行動療法(iGSH-CBT)+TAU(通常の治療)群の、TAU群に対する有効性の検証に関する研究であるが、BN、BEDに対して薬物療法と同等以上の効果が示されている認知行動療法をオンラインで治療を行う点でより普遍的であり、また、本疾患の高い治療脱落率に関しても大きく低減できる可能性がある点が特記すべき点である。2023年4月時点で、計23名(国際医療福祉大学成田病院18名、袖ケ浦さつき台病院5名)がエントリーされておる。報告時点までで、有害事象報告はなく、プログラムの安全な実施が確認できている。2023年4月17日に、症例登録期間を、2025年6月30日まで延長し、千葉大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会において、承認された。目標症例数は82名としており、さらなる参加者の登録が必要な状況であり、リクルート強化を継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid19の影響により、症例の組み入れが予定に比べて遅延している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、海外の共同研究開発機関の研究協力者とオンライン会議を行い、研究進捗会議、ライセンス契約更新の確認を行った。目標症例数は82名としており、Covid-19の影響もあり、リクルートがやや遅延しており、推進が課題となるために、さらなる参加者の登録が必要な状況である。脳画像検査、神経心理学的検査のデータ収集も今後継続して行っていく予定である。研究期間の延長の手続きを完了し、千葉大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会において承認された。今後もリクルート強化し本研究を推進していく予定である。
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