研究課題/領域番号 |
21K07551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60574910)
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研究分担者 |
山縣 文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (30439476)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳波 / γ帯域神経活動 / 電気けいれん / 電気けいれん療法 / うつ病 / ガンマ律動 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病は生活の質に大きな影響を与える疾患である。電気けいれん療法は経頭蓋的に電気刺激を加えることでけいれんを誘発する治療法であり、うつ病に対して最大の治療効果を有し、安全性も確立している。しかし、その作用機序は不明である。脳波を用いて電気けいれん療法の作用機序に挑んだ研究は少ない。近年脳波の速波成分であるγ帯域神経活動(30-80Hz)の高次脳機能や精神疾患の神経学的基盤との関連が指摘されている。本研究では「電気けいれん療法直後から持続的に安静時ならび課題下での脳波変化(主にγ帯域神経活動増加)を引き起こし、この脳波変化が電気けいれん療法の治療効果に相関する」とする仮説を検証する。
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研究実績の概要 |
慶應義塾大学病院脳波室直下に3テスラのMRIが存在したため、高密度脳波計Geodesic EEG System400で取得した脳波データにおいて従来の皿電極脳波計では明らかでなかった電磁波による周期的ノイズが混入した。この電磁波による周期的ノイズ対策が必要となり、従来の研究計画の変更が必要な状況となっている。 一方で、本研究の主旨である電気けいれん療法の作用機序解明に関連して、 慶應義塾大学病院にて過去に難治性うつ病の診断に対して維持電気けいれん療法を受療していた症例における臨床症状とシヌクレイン病理との関係について検討した。維持ECT群への導入がなされた症例ではメランコリックの特徴および緊張病特徴が有意に高かった。また、維持ECT群ではパーキンソン病あるいはレビー小体型認知症に関する核医学検査の受診率が高かった。このため、維持ECTを受療する症例では、神経変性疾患を基礎疾患として有している可能性への考慮が必要であることが示唆された。(Clinical characteristics and potential association to Parkinson's disease and dementia with Lewy bodies in patients with major depressive disorder who received maintenance electroconvulsive therapy: a retrospective chart review study)。また、現在電気けいれん療法後の脳波活動に関しての文献的考察を並行して行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
慶應義塾大学病院脳波室の直下に3テスラのMRIが存在したたたため、高密度脳波計Geodesic EEG System400で取得した脳波データでは従来の皿電極脳 波計では 明らかでなかった電磁波による周期的ノイズが混入した。この電磁波によるノイズ対策のためにさまざまな解析技法を用いてノイズ除去を試みたが、ノイズの除 去が困難であった。慶應義塾内で代替えのデータ取得場所も検討したが、電子機器の影響を受けてノイズが著しく混入してしまう。このため、計測機器の変更等 研究計画の変更が必要な状況となっている。簡易脳波計での計測も検討したが、機器の性能から目的を達成するための十分な計測が困難と考えられた。現時点において当初予定されていた被験者登録がなされていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
高密度脳波計Geodesic EEG System400でノイズを低減した脳波データ取得が脳波室以外での脳波取得を含めて困難と判断し、脳波計を簡易脳波計等に変更する等 の研究計画の変更での対応を検討している。 また、電気けいれん療法後の脳波活動に関しての文献的考察を並行して行なっている。
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