研究課題/領域番号 |
21K07564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
佐久間 肇 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60205797)
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研究分担者 |
石田 正樹 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (10456741)
市川 泰崇 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (80725127)
高藤 雅史 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80899170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心臓MRI / 心筋血流MRI / 定量解析 / O15水PET / 心筋血流 / Dual-sequence法 |
研究開始時の研究の概要 |
心筋血流MRIの定量解析では左室血液の造影剤濃度とMR信号の非直線性の補正が必要である。Dual-sequence法は撮像シークエンスの改良により左室血液信号の飽和の影響のないデータを直接得ることで正確な心筋血流定量評価が可能になると期待される。本研究では、Dual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIによる心筋血流定量解析値を15O-H2O心筋血流PETを用いて検証し、冠動脈内圧計測によるFFR(fractional flow reserve)を基準とした場合の心筋虚血診断能と、冠動脈疾患患者の予後評価における意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
2022年度前半では、冠動脈疾患疑い患者に対してDual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIと15O-H2O心筋血流PETを予定通り実施できるワークフローを整備し、院内倫理委員会の承認を得、患者エントリーを開始した。2023年度末で44例に対し両検査が実施された。心筋血流map が安定して得られることを確認後、Matlabを用いて心筋血流mapから、心筋血流および予備能をブルズアイ表示するプログラムを作成した。15O-H2O心筋血流PETについても安定した結果を確認し、2024年1月に正式なソフトウェアを購入した。現在、39例に対して中間解析を実施している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、国内外初となるDual-sequence法を使用した3テスラ心筋血流MRIの定量解析を15O-H2O心筋血流PETをゴールドスタンダードとして検証する試みである。研究のフレームワークは構築され、倫理委員会の承認を得て実施中である。今後は、FFRの結果をDual-sequence法を用いた3テスラ負荷心筋血流MRIで代替できるか、またglobal CFR計測による冠動脈疾患疑い患者の予後層別化の意義についても検討し、重要なデータを取得する予定である。この研究の医療への波及効果とインパクトは非常に高いと期待される。
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