研究課題/領域番号 |
21K07567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宇都 義浩 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 教授 (20304553)
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研究分担者 |
山田 久嗣 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (80512764)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線増感剤 / ダサチニブ / 腫瘍移植鶏卵 / アセチルグルコース |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,我々の過去の研究で得られた重要な知見である「アセチルグルコースを薬剤に修飾することで抗腫瘍活性および放射線増感活性を増強する」を基に,アセチルグルコース修飾ダサチニブの抗腫瘍活性や放射線増感活性の詳細な機序を明らかにし,腫瘍移植鶏卵モデルを用いて放射線増感剤としての有用性を評価して最適なリード化合物を設計・合成し,臨床利用が可能な放射線増感剤の創出を行うものである.
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研究成果の概要 |
本研究は,抗癌剤のダサチニブにアセチルグルコースを修飾した誘導体を分子設計・合成し,その抗腫瘍活性や放射線増感活性を明らかにし,腫瘍移植鶏卵モデルを用いて放射線増感剤としての有用性を評価し,臨床利用が可能な放射線増感剤の創出を行うものである.研究成果の概要として,アセチルグルコースを修飾したダサチニブ誘導体UTX-136の分子設計・合成に成功し,ダサチニブより有意に高い放射線増感効果を有すること,細胞内外で分解されてダサチニブを生成すること,ダサチニブより高いグルコース取込み阻害能を有すること,腫瘍移植鶏卵モデルで腫瘍内に取り込まれることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の放射線増感剤の開発については,国内では過酸化水素(オキシドール)を主成分とした放射線治療用増感剤KORTUC,国外ではニモラゾールが成功例として挙げられるが,対象疾患が限定されるため新たな放射線増感剤の開発が急務である.本研究成果は、承認済の分子標的薬にアセチルグルコースを導入することで放射線増感活性を付与し,分子標的薬そのものの薬物動態や抗癌活性への影響を最小限にして臨床利用が可能な放射線増感剤を創出するものであり,承認済の薬剤を利用するため製薬企業による放射線増感剤の開発を容易にするとともに,臨床の現場で抗癌剤と同様に利用できることが期待できるため学術的・社会的意義は大きい。
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