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ECVの概念を応用したEOBの細胞内外分布の分離:肝機能と肝腫瘍鑑別診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K07577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

吉満 研吾  福岡大学, 医学部, 教授 (20274467)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード細胞外液比率<ECV> / 肝細胞 / 細胞内Gd濃度 / 慢性肝疾患 / 肝腫瘍 / Gd-EOB-DTPA / 細胞内外分布分離 / ECV
研究開始時の研究の概要

EOB-MRIに、ECVの概念を適用しCHECVを算出、ECVとの差分にてEOBの細胞内外の分布をそれぞれHCV, ECVとして独立して評価可能とする。これにより、より正確な肝予備能や肝腫瘍の由来に関する情報が新たに得られることが期待される。

研究成果の概要

gadoxetate(EOB)造影MRI(EOB-MRI)と直近に撮像された造影CTデータを用い肝細胞内に分布するEOBを算出できるとの仮説を立てた。まず基礎的ファントム実験にてEOB-MRI評価に最適なT1値を測定するためのSGPR-MOLLI法のパラメータを決定した。それを用いたEOB-MRIのT1mapから計算された脾、筋のECVと、同部のCTによるECVは、4分及び25分後いずれにおいても高度の一致を示した(R2=1.0&0.91、y切片1.7&7.8、ともにp<0.0001)。即ち肝のEOB-MRIでのECVからCTでの肝ECVを差分した値が肝細胞内のEOB分布を表すと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝細胞内へのEOBの取り込みは肝機能を反映するとされるが、現状では細胞内外のEOBを同時に観察しているため両者が分離できればより正確な肝機能評価が可能となる。また肝腫瘍においても肝細胞由来の取り込み機能を持つものと細胞外液腔に造影剤が貯留するものの区別が可能になれば鑑別診断の新たなアプローチとなりうる。さらに最近の基礎的研究により肝細胞癌においてEOBを取り込むものの遺伝子学的背景や薬物療法への反応性、予後との関連が明らかにされつつあり、その指標として我々の示した肝細胞内EOB濃度は有用である可能性が示唆される。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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