研究課題/領域番号 |
21K07611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
神島 保 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (10399868)
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研究分担者 |
池田 啓 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (10456014)
渥美 達也 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20301905)
池辺 将之 北海道大学, 量子集積エレクトロニクス研究センター, 教授 (20374613)
田村 賢一 日本大学, 工学部, 教授 (90227273)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 画像解析 / 関節リウマチ / 関節破壊定量評価 / 単純X線写真 / ファントム研究 / 臨床研究 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA)のバイオマーカー確立や薬剤開発のためのトライアルにおいて、アウトカム評価は不可欠であるが、その主要項目である単純X線写真上の関節破壊進行評価は専門医による長時間の目視に依存している。加えて、現状の関節破壊判定には、1年以上の経過観察期間を要する上に、煩雑で再現性に問題があると考えられており、精度の向上が望まれる。そこで、我々は、RA患者における関節破壊性変化の客観的かつ詳細な定量的解析情報収集を自動的・効率的に実行する画像解析プログラム実用化への妥当性評価を行う。
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研究成果の概要 |
関節リウマチ(RA)における関節腔狭小化(JSN)のX線スコアリング法は広く受け入れられているが、評価が主観的で煩雑である。そのため、関節裂隙幅(JSW)の変化を自動的に定量化できる部分位相限定相関(PIPOC)を備えたソフトウェアを開発した。 検証のため、トシリズマブで治療された39名のRA患者(女性35名)の手指関節を対象とした。 線形回帰テストでは、左2番目と3番目のMCP関節での0-6か月と0-12か月のPIPOCの間に有意な相関が見られた。 PIPOC依存ソフトウェアは、1年間のトシリズマブ治療下の追跡期間中にRA患者のJSN進行を検出できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AIによる関節リウマチ(RA)の画像診断学の省力化には大きな社会的意義がある。まず、診断の迅速化と精度向上により、早期発見と治療が可能となり、患者の生活の質を向上させる。また、診断プロセスの効率化により、医療従事者の負担が軽減され、より多くの患者に対応できるようになる。さらに、診断の標準化により、地域や医療機関間の診断格差を縮小し、均等な医療サービス提供が実現する。AI技術の導入は医療コストの削減にも寄与し、医療システム全体の持続可能性を高める。これらの利点により、AIは医療の質とアクセスの向上、患者ケアの強化に貢献しうる。
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