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α線内用療法における脱ユビキチン化酵素Otub1の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K07660
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

大島 康宏  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 量子バイオ基盤研究部, 主幹研究員 (00588676)

研究分担者 坂下 哲哉  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部, 上席研究員 (30311377)
横田 裕一郎  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部, 主幹研究員 (30391288)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードα線 / RI内用療法 / [211At]MABG / Otub1 / バイオマーカー / 211At-MABG / 悪性褐色細胞腫 / 電気穿孔法
研究開始時の研究の概要

本研究では、α核種を用いたRI内用療法におけるOtub1の新規バイオマーカーとしての可能性を明らかにするため、211At-MABGによるOtub1発現誘導を選択的に抑制する実験系を構築し、211At-MABGによる細胞障害効果に対するOtub1発現の役割を検討する。更に、Otub1によって制御を受ける下流細胞内シグナルを解析し、Otub1による211At-MABGの細胞障害制御メカニズムを解明する。

研究成果の概要

本研究では、[211At]MABG治療におけるOtub1発現誘導の役割を検討した。[211At]MABG処置によるOtub1タンパク質の発現上昇を確認し、この応答をOtub1特異的siRNAを用いて抑制することに成功した。siRNAによるOtub1発現抑制によって、[211At]MABGの細胞障害効果は有意に抑制されただけでなく、[211At]MABG処置後に起こるp21タンパク質発現上昇が抑制された。以上より、Otub1はp53-p21シグナル伝達を制御することで、[211At]MABGによる細胞障害誘導に寄与することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、[211At]MABGによるOtub1発現誘導は治療効果発現に寄与することが明らかとなった。本成果は核医学分野に限らず、放射線生物応答研究において世界初の知見であり、放射線を用いたがん治療研究進展への貢献が見込まれる。特にα線内用療法では、同じ治療薬でも患者間で治療効果が異なることが問題となっており、Otub1は治療計画を患者毎に最適化する上で必要な治療薬の有効性の事前予測や治療効果評価に役立つ新たなバイオマーカーとして、α線内用療法の高度化に貢献することが期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脱ユビキチン化酵素OTUB1発現抑制は211At-MABGの細胞障害を阻害する2022

    • 著者名/発表者名
      大島康宏、横田裕一郎、河野暢明、渡辺茂樹、佐々木一郎、石岡典子、荒川和晴、坂下哲哉
    • 学会等名
      第62回日本核医学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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