研究課題/領域番号 |
21K07668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
立石 宇貴秀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20415524)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | TRPV1 / 疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
骨痛(Bone pain)の客観的評価を行うための一手段として侵害受容体 transient receptor potential protein vanilloid-1(TRPV1)イメージングによる視覚導入を行い、従来の非客観的評価方法と比較することで疼痛発現や治療効果をより正確に行う診断・評価系を構築する。研究代表者らが既に合成に成功しているTRPV1特異リガンドの技術をもとに骨痛に焦点を絞って臨床病理学的かつ画像医学的に解析し、In vivo及びIn vitro実験モデルの開発を通してex vivoモデル構築を実施する。
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研究成果の概要 |
骨痛(Bone pain)や癌の存在診断の客観的評価を行うためにマウスの動物モデルを用いTRPV1特異リガンドとして新規合成したPETプローブによる画像化を用い、従来の客観的指標との比較を実施した。多数のTRPV1特異リガンドを合成し最も親和性の高いものから画像化した。PETプローブ担癌マウスをTRPV1過剰発現の確認されている多数の固形癌腫で用意し、PET画像を撮影し集積パターンやTRPV1発現の多寡と比較した。病変部のTRPV1発現状態の変化を免疫組織化学染色とRNA分布で比較し良好な相関関係を確認した。この結果を踏まえ国際学会発表、英文論文発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究で特定したTRPV1 PETプローブは骨痛(Bone pain)や癌の存在診断の客観的評価よる視覚導入を行うことが可能と考えられ、従来の非客観的評価方法と比較することで疼痛発現や治療効果をより正確に実施できる。研究代表者らはこれまで難治性疾患の解明のために新規PET製剤による薬効評価方法論を構築し、繰り返し画像化してきた。また、悪性腫瘍に関しては低酸素状態での微小環境について機能画像法の開発を実施し、画像評価系の構築に成功した。こうした実績を踏まえ、TRPV1受容体イメージングによる骨痛や癌の存在診断の客観的評価の確立に役立つという点で社会的意義は大きい。
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