研究課題/領域番号 |
21K07679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 (2022-2023) 鹿児島大学 (2021) |
研究代表者 |
福倉 良彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50315412)
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研究分担者 |
上村 清央 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30593652)
吉浦 敬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40322747)
岩永 崇 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 診療放射線技師 (40444830)
東 美智代 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60315405)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CEST画像 / 膵癌 / 診断能 / 治療効果 / 予後 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、CEST MRIのシーケンス開発・最適化ならびに解析法の開発、APT-CEST による膵腫瘍の診断的有用性の評価、非侵襲的定量的MRIデータと免疫組織的所見との関連の解明、非侵襲的定量的MRIデータによる治療効果・予後との関連を解明することにより、マルチパラメトリック定量的MRIに基づく膵癌の治療効果・予後の予測モデルを開発する。
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研究実績の概要 |
予後不良な膵癌において早期発見および治療効果に基づいた個別化治療による成績の向上は急務であるが、現状の形態や生理的情報画像を用いた画像には限界がある。MRIの分子イメージングの一つであるChemical Exchange Saturation Transfer(CEST)MRIは、これまで取得が困難であった代謝化合物や組織内環境に関する情報を非侵襲的に提供しうる。よって、① CEST MRI撮像法の膵臓への最適化、② CEST MRIによる膵癌の診断ならびに治療抵抗性の予測法の確立、③ 他の非侵襲的撮像法との組み合わせによるマルチパラメトリック定量的MRIに基づく治療効果・予後の予測モデルの開発を目的として、研究中である。 研究初年度は、CEST MRIのシーケンス開発・最適化ならびに解析法の開発を手掛けた。腹部MRIにおける静磁場の不均一に関して、B0マップによる補正が有用であり、動きによる影響のない息止め撮影での飽和パルスの適正化が有効であることが明らかとなった。 脂肪信号の影響はCEST MRIにおける定量化の正確性に大きく左右する。これまで脂肪を有する膵臓においては正確なAPT信号を得ることが困難であった。昨年の検討で、脂肪抑制撮像法(DIXON法)でもTSE法の撮像法と同様の精度でAPT信号が得られることが明らかとなった。また、本年度の研究により、APT信号やpH情報に関しては、DIXON法はTSE法と比較して脂肪の影響を受けにくいことが明らかとなった。 本年度から、膵腫瘍が疑われた100症例に対し、APT CEST、AACID CEST、ASL、IVIM MRIを施行し、現在、検査結果を検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CEST MRIのシーケンス開発・最適化ならびに解析法の開発に関しては、順調に進展している。 しかしながら、膵腫瘍症例を用いたCESTの診断的有用性の評価、定量的MRIデータと免疫組織的所見との関連の解明や非侵襲的定量的MRIデータによる治療効果・予後との関連の解明は、コロナの影響により膵癌症例の登録がやや遅れがちであったが、本年度中に症例登録が終了した。
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今後の研究の推進方策 |
MRIが施行された膵腫瘍が疑われた100症例の得られた組織内環境情報(APT CEST による信号強度、AACID CEST によるpH 情報、ASL 灌流画像による血流量、IVIM パラメータ)を解析する。 同時に、治療後3ヵ月毎のCTから、RECISTにより治療効果判定を行う。また、全例で生存確認を随時行い、臨床的予後因子との最適な組合せを検討する。
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