研究課題/領域番号 |
21K07696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
五東 弘昭 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (80635235)
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研究分担者 |
草野 陽介 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (40619665)
蓑原 伸一 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (60239332)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 放射線計測 / 重粒子線治療 / ゲル線量計 / 三次元線量分布 / 線量評価 / 放射線化学 / 色素ゲル線量計 / 重粒子線 / 放射線治療 / 3次元線量分布 / 放射線の見える化 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線(特に重粒子線スキャニング照射)への人体影響を視覚化できる3次元ゲル線量計を開発し、その測定方法を検討する。申請者らは、現在までに水等価で放射線があたると色が変わる”3次元色素ゲル”の作成に成功し、光学CTでデータを読み取り3次元の照射体系を再現す ることに成功している。しかしながら、放射線の人体影響を視覚化する上では、人体組織に より近い材料の開発、人体が動くという課題が残っている。本研究では人体の個々の組織に近い電子密度や化学成分、柔らかさを有するもので、放射線の人体透過率に近い材料の探索とその構成技術を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、開発した色素ゲル線量計の重粒子線照射時の吸収線量分布測定への適用性について基礎試験を行った。また、解決すべき課題である吸収線量とゲル線量計の測定値の絶対値との不一致(精度)についても検討した。さらに、移動標的やリアルタイム測定についても検討した。その結果、色素ゲル線量計の着色を補正し、治療計画で予想される吸収線量の相対値と比較して誤差を評価できる、OHラジカル濃度を用いた補正法を開発した。また、この結果を応用してSOBP照射時における経時変化観測と移動標的を照射の吸収線量の解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重粒子線高速3次元スキャニング照射は、その高性能さゆえにより精密な線量分布の計測が求められているが、複雑な分布を高速に一度の照射で正確に3次元で再現できる線量計が存在しない。本研究では、重粒子線高速3次元スキャニング照射を可視化できる3次元ゲル線量計の開発に向けた基礎的な研究を行った。
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