研究課題/領域番号 |
21K07701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
廣岡 昌史 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30432785)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超音波 / シート / 音響カプラ / 超音波検査 / エコーシート |
研究開始時の研究の概要 |
エコーゼリーを使用する弊害は以下が考えられる。(1) エコーゼリー、ゼリーの保存容器、プローブを介した院内感染、(2) ゼリーの内容物に対するアレルギー、(3) 透明ゼリーのため女性患者への胸部エコー検査は、男性検者は施行が困難。申請者はパラフィンとスチレン系樹脂を混合させエコー信号の減衰を最小限に抑えたエコーシートを考案した。このエコーシートは直接プローブが人体に触れない。着色することにより女性への検査に配慮がなされる利点がある。COVID-19の感染拡大を契機に世界が直面する「with 感染症時代」に、ゼリーに代わってエコーシートを用いることで安全・安心なエコー検査法を確立する。
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研究成果の概要 |
申請者らは乳房や甲状腺領域の超音波elastographyを行う際に体表とほぼ同じ音響インピーダンスを持つ音響カプラを開発した。実際に生体に対してエコーゼリーを使用した場合とエコーシートを使用した場合で、腫瘍などの描出能に差がないか臨床試験を行った。これについてもゼリーを使用しなくても明瞭な描出が得られ、ブローブの走査性は失われなかった。次にシートに対して着色料にて色付けし透明性を低下させた(女性などへの配慮のため)。以上よりパラフィンとスチレン系樹脂を適切に配合した音響カプラの使用により、超音波画像のクオリティを落とすことなく、院内感染を防止しうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者が作成したエコーシートは使い捨てであり、ゼリーを使い回ししないため院内感染を回避しやすい。また着色することにより女性などへの検査の配慮がなされている。
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