研究課題/領域番号 |
21K07709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70326338)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | インターベンショナル・ラジオロジー / インターベンショナル ラジオロジー |
研究開始時の研究の概要 |
肝臓がんに対するIVR治療である肝動脈化学塞栓療法で用いる、新規ドラッグデリバリーシステムを開発する。界面活性剤を用いないでW/Oエマルションを安定させる手法として、疎水性の高分子微粒子を水油界面に吸着させるPickeringエマルションとう手法を用いる。本研究では、①粒子がリピオドール/抗がん剤水溶液の水油界面に吸着することを確認する。②Pickeringエマルションとして最適な微粒子の添加量を明らかにする。③微粒子添加Pickeringエマルションの安定性を添加物のないW/Oエマルションと比較し、その優位性を検証する。⑤ラットHCCモデルで新規エマルションを投与し、薬物動態および治療後の腫瘍微小環境の変化を評価する。
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研究実績の概要 |
Pickering-w/o エマルションの安定性を評価した。粒子径分布とPickering 形成の顕微鏡観察を行った。day6 も目立って大径化せず安定的で、Pickering 効果と見られる。pickering したシリカゲルの重量のせいで、均一径のなかでも大きいw 粒子が先に沈降し、小さいw粒子が懸濁層に残存。合一による大径化もなくw 粒子径安定的であり、ミリプラチンのPickering 形成効果と考えられる。水に対する接触角が約138 度とミリプラチンと同等の疎水性シリカゲルC18ge、そしてミリプラチンを用いた何れのS/O-Emulsion でもPickering 形成される傾向が確認された。疎水性シリカゲルC18ge を用いた実験においては分散相と連続相の比重を同等にしても、w粒子の沈降により離水分離が発生した。これは、シリカゲル微粒子が分散相w 粒子にPickering 付着しているためその重量により沈降が促進されたものと、見て取れる。分散相比重調整したミリプラチンのPickering 形成確認実験に係る コントロール-w/o は、やや大径化傾向が見られw 粒子同士の合一の可能性が考えられる。これに対し連続相Lipiodol10mL 当りのミリプラチン10mg 添加(Mir-PK10sg-w/o)と20mg 添加(Mir-PK20sg-w/o)は、day6 経過も大径化傾向は見られずw 粒子径が安定しており、疎水性微粒子であるシリカゲル、ミリプラチンがw 粒子表面にPickering 形成を起こし、界面活性粒子として安定化させるものと見れる。また、w/o-Emulsion を安定化させるミリプラチン添加量は、今回実験からは、離水分離の少ないLipiorol10mL 当り20mg が良好であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
エマルションの安定性は評価できたが、薬剤溶出テストまでは至らなかった
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今後の研究の推進方策 |
薬剤溶出性テストで評価する。またエマルションの安定性をさらに改善する乳化剤を模索する
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