研究課題/領域番号 |
21K07713
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
松本 知博 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (30710983)
|
研究分担者 |
長谷部 光泉 東海大学, 医学部, 教授 (20306799)
堀田 篤 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30407142)
富田 康介 東海大学, 医学部, 助教 (70803485)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | Interventional Radiology / Lymphatics / Nanotechnology / MRI / Contrast agent / ナノダイヤモンド / リンパシステム / MRリンパシステムイメージング / ナノ粒子 / 造影剤 / ナノテクノロジー |
研究開始時の研究の概要 |
磁気共鳴画像法(MRI)によるリンパシステムの画像化(MRリンパシステムイメージング)が,有望視されている.本研究の目的は,これまで困難であったMRリンパシステムイメージングを日常臨床で可能にするため,環状型キレートガドリニウム(Gd)造影剤を担持した高分散ナノダイヤモンド(ND)粒子(ND-環状型Gd錯体複合体MRI造影剤)を開発することである.本研究では,まずND-環状型Gd錯体複合体MRI造影剤の作製及び物性評価を実施する.さらに,安全性評価とin vitro及びin vivoで効果を裏付ける試験を実施し,今後の前臨床試験に向けた基礎的データ取得を目指す.
|
研究成果の概要 |
MRリンパシステムイメージングを可能にするためには,生体適合性の高いナノ材料と体内に蓄積しにくい環状型Gdの複合型造影剤が必要である.そこで我々は,ND-環状型Gd錯体複合体MRI造影剤 (Gd-DOTA-CND)を作製した.この作製したGd-DOTA-CNDが水中で分散していることを確認した.Gd-DOTA-CNDがT1値、T2値とも既存の造影剤より高い値を示していることが分かった.Gd-DOTA-CNDを投与したウサギMRリンパシステムイメージング撮像試験で膝窩リンパ節が良好に描出された.投与から7日間の観察でウサギの一般状態に問題はなかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,これまで困難であったMRリンパシステムイメージングを臨床応用するために,ND-環状型Gd錯体複合体MRI造影剤を独自技術で開発することを目的に行われた.本研究により,ウサギ膝窩リンパ節の良好な描出に成功はした.しかし,それより中枢側のリンパ管までははっきりと描出はできなかった.このため,MRIの撮像方法を含め,さらに検討しなければならない項目があると考える.より良好なリンパシステムの描出ができれば,可視化困難なリンパシステム異常(リンパ節転移,リンパ浮腫,リンパ漏など)をMRIで描出できる可能性がより高まると考える.
|