研究課題/領域番号 |
21K07735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
影山 健 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70791862)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | PDX / HCC / カテーテル治療 / ラット / Liver / rat / IVR |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト腫瘍異種移植(Patient-Derived tumor Xenograft: PDX)動物モデルは、患者から切除した腫瘍を直接免疫不全動物に移植したモデルである。本研究では、2つの研究を行う。①手術で摘出された患者由来の肝細胞癌(HCC)組織を、直接免疫不全ラットの肝臓に同所性移植したモデルを作成する②このHCC-PDXモデルで、患者個人に代わって、肝動注療法や肝動脈塞栓術といったIVR治療(画像下低侵襲治療)や分子標的薬投与を実施し、効果的な治療を探求する。この研究により、患者それぞれの肝細胞癌治療に、最良の治療法を還元でき、患者個人に特化したオーダーメイド治療の実践を可能とする。
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研究実績の概要 |
ヒト腫瘍異種移植(Patient-Derived tumor Xenograft: PDX)動物モデルは、患者から切除した腫瘍を直接免疫不全動物に移植することによって、患者に代わり、前もって癌治療を動物内で行う事ができる、現在世界で最も期待されている癌治療スクリーニングプラットフォームである。本研究は、実際の患者腫瘍を用いて、動脈内投与可能なラット上でPDXモデルを確立することにより、癌化学療法における動脈内投与の有効性を上昇させることが目的である。本研究では、段階的に2つの研究を行う。①手術で摘出された新鮮な患者由来の原発肝臓癌(HCC)組織を、直接免疫不全ラットの肝臓に移植した肝臓癌HCCモデルを作成する②肝臓癌HCCモデルで、患者個人に代わって、肝動注療法や肝動脈塞栓術といったIVR治療(インターベンショナルラジオロジー:画像下低侵襲治療)を実施し、効果的な治療を探求する。この研究により、将来起こりうる患者それぞれの肝臓癌治療に、最良の治療法を還元でき、将来患者個人に特化したオーダーメイドIVR治療の実践を可能とする。当該研究は現在進行中であるため、公表した研究実績はない。ただし、下記の通り、順次研究を進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度、重症免疫不全FSGラットの供給を受け現在FSGラットの繁殖に成功し、多数のラットを飼育することに成功した。そして、FSGラットの肝内に肝腫瘍の植え付けを実施した。植え付け後、ヒト腫瘍の生着を確認できた。FSGラットの肝臓内にヒト腫瘍の生着を成功した。なお、ヒト腫瘍の肝臓に対する生着の実績と成果については論文「5.S Eguchi, K Kimura, K Kageyama, et al. Optimal Organ for Patient-derived Xenograft Model in Pancreatic Cancer and Microenvironment that Contributes to Success. Anticancer Res. 42; 2395-2404, 2022.」で報告した。2022年度は、ラット肝臓のヒト腫瘍に対して、カテーテル治療を実践した。カテーテル治療によって腫瘍が縮小する知見が得られた。研究2年目として十分な成果であった。今後、生着した腫瘍の組織評価を病理学的に検討する。
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今後の研究の推進方策 |
研究としては、順調に進捗している状況であり、引き続き実験を進めていく。
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