研究課題/領域番号 |
21K07774
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
関口 和人 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40437926)
|
研究分担者 |
前田 知己 大分大学, 医学部, 准教授 (80264349)
井原 健二 大分大学, 医学部, 教授 (80294932)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 新生児 / 栄養 / SGA / SGA児 / 網羅的代謝物解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は妊娠期間に比して低体重で出生した新生児及び妊娠期間に相応しい体重で出生した新生児の臍帯静脈血の網羅的代謝物解析を行う。これにより胎児発育に関与する代謝物や代謝経路を明らかにする。 本研究の成果は胎児発育遅滞の発生要因の究明や新生児発達の予測因子の究明に向けた基礎的知見を提供するものである。
|
研究実績の概要 |
SGA(Small for gestational age)での出生は乳児期以降の神経発達遅滞・行動発達障害の危険因子とされ、実臨床では児の慎重な発達観察を要する。SGA児の胎内栄養環境と神経発達障害との関連が示唆されるが、その機序はいまだ十分に解明できていない。 申請者は自らの新生児期飢餓対応研究の成果や診療経験から、SGA児が胎内で特異的な代謝特性を示し、例えば神経伝達物質関連アミノ酸群代謝経路やミエリン鞘の異化亢進による脂肪酸代謝経路の変容を伴い、将来の神経発達遅滞・行動障害に至ると仮説した。 本研究の目標はSGA児の代謝物・代謝パスウェイ特性を特に神経関連代謝物に着目して究明すること、さらに、その特性と乳児発達行動指標の相関を評価し、最終的に新たなSGA児の神経発達予後因子を確立することである。研究1年目には患者エントリーを行った。研究2年目には微量(10μL)の臍帯血および新生児血を用いたガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)計をによる網羅的代謝物検出を実施した。研究3年目においては、研究対象となったSGA児について、乳児期の身体発育の観察を行った。最終解析を研究3年目に実施することができなかったことから、研究期間を1年延長することとした。最終年度においてはGC-MSデータの再現性確認や、SGA・非SGAやキャッチアップ・非キャッチアップ群で代謝物分布に差異が認められないかどうかを最終評価を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
発育発達観察に時間を要した。SGA児の多くが乳児期に身体発育のキャッチアップを認めたことから、群間比較する臨床パラメーターの再検討が必要となったため。
|
今後の研究の推進方策 |
新たな臨床パラメーターにて代謝物分布の群間比較を行う、解析条件を均一にしてGC-MS解析を再実施して代謝物検出精度の向上を行うなどして研究目標の到達をめざしたい。
|