研究課題/領域番号 |
21K07779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
河野 由美 自治医科大学, 医学部, 教授 (50243390)
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研究分担者 |
神保 恵理子 (藤田恵理子) 自治医科大学, 医学部, 講師 (20291651)
大口 昭英 自治医科大学, 医学部, 教授 (10306136)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メチル化 / 妊娠高血圧症候群 / 早産低出生体重児 / 心血管系疾患 / 腎疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠高血圧症候群(HDP)合併母体とその早産低出生体重児、およびコントロールとしてHDP非合併母体とその児の血液を用いてGR、HIF1α、eNOSの心血管疾患・腎疾患関連遺伝子のプロモータ領域のメチル化率を測定し比較検討する。更に、9歳になった極低出生体重児を対象として、高血圧、血管機能障害、腎機能障害の有無を調査し、慢性疾患発症と母体HDPとの関連を評価する。これらの結果からHDP合併母体から出生した早産低出生体重児での心血管系疾患や慢性腎疾患の発症とエピゲノムを介したメカニズムを明らかにし、成人期までの慢性疾患の発症を考慮したフォローアップ方法の策定に寄与する。
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研究実績の概要 |
妊娠高血圧症候群(HDP)を発症した母体や早産低出生体重児では、心血管系疾患、慢性腎疾患の発症のリスクが高く、ストレス反応や血管内皮機能に関連する遺伝子のエピゲノム変化の関与が考えられる。本研究では、HDP合併母体とその児(HDP母児群)およびHDP非合併母体とその児(コントロール母児群)でGCR(NR3C1)、eNOS、HIF1α遺伝子のメチル化率を比較することを目的とした。HDP母児群と非HDP母児群の早産または低出生体重児を対象とし、本年度までに妊娠中母体血(n=17)、臍帯血(n=18)、退院後採血児血(n=2)を採取しDNAを抽出後に保管した。母と臍帯血両方の試料がえられた母体血10例、臍帯血15例(多胎5組)の在胎期間、出生体重の平均(SD)は、それぞれ35.3(3.3)週、1837(683)gであった。DNAを保管した対象の母体のHDPの病型分類・症候による亜分類、妊娠経過、児のNICU入院期間中の合併症と治療、1歳6か月頃の体格計測値についての臨床情報を診療録から抽出した。メチル化率の測定はできるだけ同時に行うことが望ましいため、測定試料数が総数40を越えた時点で測定する。メチル化測定のターゲット領域は、GCR:exon 1F、eNOS:core promoter, proximal promoter, shear stress response element, hypoxia response element)、HIF1α:promoter 領域のhypoxia response element (HRE)とし、各領域のメチル化率測定のためのプライマーを確定した。コントロール母児群の試料が少ないため、当院で同意を得て保管しているNICUバイオバンクの中から、同程度の在胎期間・出生体重の臍帯血試料の使用を予定し使用同意の取得をすすめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の対象は、研究機関で出生したHDP母児と早産低出生体重児の母児であるが、母体血、臍帯血や新生児の血液を用いた他の臨床研究も同時に実施されている。緊急入院・出産例も多く母体や家族に説明し同意を受ける前に出産にいたる例が予想より多くみられた。そのため、先行研究で保管しているNICUバイオバンク試料の使用を、対象に該当する例に対し外来受診時に説明し同意を得て対象数を増やす予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度前半は、同意取得、試料採取を目標対象数まで継続し、試料を保存する。同時にGCR、eNOS、HIF1αのDNA メチル化率測定のためのプライマーの設計に基づき作成を継続し、本年度中に完成する。DNA保管対象数は現在15組であるが、目標の20組40例に達した時点で、母体血、臍帯血およびNICU 退院後血液の各遺伝子のCpGサイトのメチル化率測定を行う。継続して対象のHDPの病態、在胎期間、出生体重、NICU 入院中の合併症や治療等の情報を収集して対象の特性とメチル化率のデータベースを作成する。令和6年度後半で3つの遺伝子のCpG 各サイトのDNA メチル化率とHDPの関係について統計学的手法を用いて検討する。
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