研究課題/領域番号 |
21K07801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
金城 紀子 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70253987)
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研究分担者 |
浜田 聡 琉球大学, 病院, 講師 (00510083)
中西 浩一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50336880)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小児期シェーグレン症候群 / pSS / CD38 / CD138 / 小児期発症原発性シェーグレン症候群 / 長寿命細胞 / 小児期発症リウマチ性疾患 / 小児期発症シェーグレン症候群 / 原発性シェ-グレン症候群 / CD38陽性細胞 / 長寿命B細胞 / 腺外症状 |
研究開始時の研究の概要 |
シェーグレン症候群(pSS)は、涙腺・唾液腺を主とした全身の系統的な外分泌腺の障害をきたす自己免疫疾患だが、小児pSS患者では成人と比較して乾繰症状が少なく腺外組織障害で初めて診断される。近年、全身性エリテマトーデスの病態に長寿命形質細胞(CD38)が関与し、抗CD38モノクローナル抗体が難治性病態へ有効であると報告された。さらに、抗CD38療法が自己抗体産生細胞を標的とした全身性自己免疫疾患の治療戦略の可能性が報告された 本研究の目的は、小児pSS患者の病態へのCD38陽性細胞の関与を明らかにする事で、小児pSSの早期診断の確立と重篤な腺外臓器症状に対する新たな治療標的を確立する事である。
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研究実績の概要 |
令和3年度では,小児期発症の一次性シェーグレン症侯群の症例について,初発症例とすでに治療開始症例について,形質細胞の特徴を解析した.3例の結果については,初発例でネフローゼ症候群を合併し難治例であったが,形質細胞の関与が確認された.治療経過とともに形質細胞の減少を認め小児期発症の一次性シェーグレン症候群の疾患活動性と形質細胞の活性化とは相関する可能性が示された. 令和4年までに症例をリクルートしたが,新型コロナ感染の流行の影響を受け,受診間隔が延びて活動性に一致した形質細胞の活性化を確認することができない症例が多かった. ①小児pSS患者における形質細胞の特徴について<pSS新規発生症例と経過観察中の症例について,形質細胞の特徴を解析>末梢血を用いて,FACS解析による形質細胞の分析を行った.現時点では,新規発症患者においては形質細胞の増加を認め,治療後には低下することが判明した.しかし,経過中にも形質細胞の増加を認めており,細胞表面マーカーによる形質細胞の種類を分類する必要がある.同時期の保存検体を用いて,CD38陽性細胞の増加を認めるか確認中である. また,CD138陽性細胞を特定するためのFACS解析を準備中であり,進行中である.②その他の小児期自己免疫疾患の特徴(SLE, JDM)< 新規発症例と経過観察中の症例について,形質細胞の特徴を解析>末梢血を用いて,FACS解析による形質細胞分析を行い,新規発症例では,治療前後で比較して検討している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新規症例が少なく検体数が不足しており,当初の目的をすすめることができなかった..小児期一次性シェーグレン症侯群の新規発生数は,年度でばらつきが多く,令和5年度も継続して新規患者の検体を収集する.また,その他の小児期発症の自己免疫疾患患者との比較を行うことも検討しており,そのことによって,小児期発症の一次性シェーグレン症候群の病態の特徴を明らかにすることが可能ではないかと推察している.そのため,その症例検体の集積を行っており,当初の予定の解析に加えて,小児期発症の自己免疫疾患(SLE, JDM)との比較を検討する.
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今後の研究の推進方策 |
小児期発症一次性シェーグレン症候群に関して,他機関の症例についても研究計画書を説明し,同意していただけたら検体を採取する.さらに,すでに小児期発症の一次性シェーグレン症候群と診断されている症例においても,長期経時的に検討を行い,病勢と治療との関連を検討する. 他の自己免疫疾患との違いを検討するため,SLEやJDM症例の積極的な解析をおこなっていく.
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