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発達性協調運動症と口腔機能発達不全症の関係性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K07812
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

鳥巣 浩幸  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10398076)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード発達性協調運動症 / 口腔機能発達不全症 / 口腔機能不全症 / 神経発達症
研究開始時の研究の概要

近年、口腔機能が未熟な小児が注目され、「口腔機能発達不全症」という概念が提唱されている。一方、神経発達症児の支援では、「不器用」や「運動が苦手」を主症状とする、「発達性協調運動症」が着目されている。本研究は、神経発達症児の口腔機能と発達・認知特性および協調運動機能を同時に評価・解析を行い、口腔機能発達不全症と神経発達症、とりわけ発達性協調運動症との関連性を明らかにしようとするものである。

研究実績の概要

本研究の目的は、神経発達症児の口腔機能と協調運動技能をともに評価し、解析を行うことによって、口腔機能発達不全症と神経発達症、とりわけ発達性協調運動症との関係性を検討するものである。福岡歯科大学倫理審査委員会(許可番号 第579号)。本研究は新型コロナウイルス感染症流行のために、院内感染のリスクを伴う口腔内精査を行うことが難しく、被検者のリクルートが進まなかったが、2023年度は福岡歯科大学医科歯科総合病院を受診した神経発達症小児のリクルートが徐々にすすみ、これまでに26名の神経発達症患者の情報を集積した。男性17名、女性9名、年齢は中央値9歳(6-13歳)であり、WISC検査によるFull scale IQは中央値92(58-134)、発達性協調運動障害の指標であるDCDQのトータルスコアは中央値47.5点(26-67)、最大舌力は平均34.7N(15.8-64.4)、最大口唇閉鎖力は8.4N(3.3-13.6)であった。発達性協調運動障害が疑われる児童は23名中17名(74%)であった。一方、最大舌力が著しく低い児童は0名、最大口唇閉鎖力が著しく低い児童は2名(9%)であった。現時点の集積データからは、神経発達症児の中に発達性協調運動障害(疑い含む)は高率に認められる一方、標準的な口腔機能検査で異常を示す割合は低いといえる。ただし、症例数が少ないことから発達性協調運動障害と口腔機能の関連性については慎重に判断する必要があると考えられる。今後、さらに被検者を増やし、詳細な解析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2022年の新型コロナウイルス感染症の流行によって、口腔関連の精査が困難となり、データ収集が困難となったが、2023年度からは被検者のリクルートが可能になり、徐々にデータは集積されているが、当初の予定からは遅れている。

今後の研究の推進方策

福岡歯科大学医科歯科総合病院を受診する神経発達症患者に対して、小児科内で口腔精査を実施する方式で、リクルートを行う方針に転換したことから、徐々に被検者は増えている。当初は100名の予定であったが、50名を暫定的な目標とする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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