研究課題/領域番号 |
21K07878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
小林 徹 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, 部門長 (50431713)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 川崎病 / National Database / 遠隔期 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、レセプト情報・特定 健診等情報データベース (National Database; NDB)を用いて年度毎横断的に同定された川崎病性冠動脈瘤患者を追跡し、予後を解析する縦断的研究である。2011年~2018年の急性期川崎病患者を川崎病全国調査に勝るとも劣らない精度で既に同定できており、あらたに遠隔期の心血管イベントや薬物有害事象等を抽出するプログラムを開発して、全国規模の川崎病性冠動脈瘤患者の診療実態および長期予後を解明する。本研究実施により、川崎病性冠動脈瘤患者の診療実態解明や急性期治療等と遠隔予後との因果関係が解明されることが見込まれる。
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研究実績の概要 |
今までに、遠隔期川崎病患者を対象とした悉皆性の高い大規模診療実態調査は存在しない。NDBは、国民皆保険制度をとる日本における保険診療の悉皆データであり、川崎病遠隔期治療実態の解明に寄与することが期待されるが、川崎病を対象としたNDB解析は実施されていない。本研究の目的は、現在その実態が不明な川崎病罹患患者の遠隔予後をNDBを用いて明らかにする事である。2011年~2020年までの川崎病関連病名が付与された患者情報をNDBより特別抽出した。NDBデータベースより入院にて、免疫グロブリンまたはCOX阻害薬を投与さ れた、「ICD-10コード M30.3(川崎病関連病名)」の確定病名が付与された川崎病患者ファイルを抽出し、統計解析可能なデータセットを作成した。データセットから出力された情報はほぼ川崎病全国調査と同様の急性期治療内容であり、NDBで精度の高い川崎病患者発生臨床疫学像を得ることが可能である事を確認した。また、川崎病全国調査では取得不可能な急性期~遠隔期における各種画像診断実施頻度を経年的に可視化することができた。研究成果は国内および国際学会で発表し、現在論文課の作業を進めている。今後、重篤な有害事象の発生数や治療と遠隔予後との関連解析等をすすめて行く予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り解析が進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に定めた手順に則り、引き続き研究を実施していく。
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