研究課題/領域番号 |
21K07884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木内 喜孝 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20250780)
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研究分担者 |
角田 洋一 東北大学, 医学系研究科, 講師 (50509205)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / MIR622遺伝子 / GWAS / エピジェネティクス / 炎症性腸疾患 / MIR622 / CXCR4 / バイオマーカー / エピゲネティクス / 疾患感受性遺伝子 / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、新規に同定された日本人固有の潰瘍性大腸炎感受性遺伝子候補であるmiR-622がどのように疾患の発病に関与するか、そのメカニズムを明らかにすることである。 miR-622近傍の遺伝子多型と日本人UCとの相関は、本申請者らの先行研究による新知見である。遺伝的検討ではなく血清中のマイクロRNAと疾患との関係性を網羅的に検討する研究はすでにあるが、その発現量の変化が結果なのか原因なのかは判断が非常に難しい。しかし、ゲノムからのアプローチで発見された疾患感受性micro-RNAは、より「原因」に近いと考えられることから、ここで得られる知見は治療に直結しうる。
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研究成果の概要 |
MIR622遺伝子の潰瘍性大腸炎感受性遺伝子としての位置付けを明らかにするため、①東アジア人種でのメタ解析による相関解析、②アリルによるMIR622 遺伝子周囲のメチル化の差、③血清中のmiR-622量とアリルとの関連、④血清中のmiR-622のバイオマーカーとしての意義について検討を行った。その結果、①東アジア人種のメタ解析においては、有意な相関としては検出することができなかった。②アリル間でのMIR622遺伝子周囲のメチル化についても有意差を確認することができなかった。③④血清中のmiR-622量の検討では、潰瘍性大腸炎臨床表現型との相関を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で急増している潰瘍性大腸炎は、その発症にかかわる遺伝因子が十分に解明されていない。ゲノムワイド相関解析(GWAS)により申請者らは先行研究で新たな日本人固有の潰瘍性大腸炎の疾患感受性遺伝子候補MIR622遺伝子を見出した。MIR622遺伝子がコードするmiR-622のようなMicro-RNAは、一般に標的遺伝子のmRNAを不安定化、翻訳抑制を行う。本研究ではMIR622遺伝子多型が遺伝子周囲のメチル化等に影響を与えmiR-622の発現に影響を与えると考え研究を進めたが、その仮説を裏付ける根拠は得られなかった。
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