研究課題
基盤研究(C)
膵がんに代表される難治がんは免疫チェックポイント阻害剤(以下ICI)に対して抵抗性であり、その原因としてCAFが重要な役割を担っている。近年の研究によりCAFを促進性から抑制性にリプログラム(CAF初期化)させることで抵抗性が改善される可能性が示唆されているがその有効性に関しては明らかとなっていない。我々はMeflinを指標とすることでCAF初期化薬の候補薬を既に同定しており、本研究ではこれらの薬剤とICIとの併用効果を検証し、間質をターゲットとした革新的新規治療法の確立を目指す。
本研究では、AM80と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)併用による腫瘍縮小効果と、AM80による免疫プロファイル変化の機序解明を目的とする。膵癌などのマウスモデルで併用の有効性を確認し、一細胞解析でリンパ球やマクロファージの変化、特にM1様マクロファージへの変化がICI感受性を高めることが示された。免疫染色やフローサイトメトリーでも同様の変化を確認し、Meflin陽性細胞由来のケモカイン・ケメリンがこの変化を誘導することが判明した。
本研究成果をもとに臨床試験計画を立案し、特定臨床試験としての実施に向けて各種申請書類を整備した。2024年2月には先進医療Bの認可を取得し、3月にはEDC(電子データ収集)システムの構築を完了、令和6年4月より臨床試験を開始し、有効性の検証を進めている。今後、ICI抵抗性膵癌に対する治療効果が確立されれば、ICIが無効とされる他のがん種への応用・適応拡大も期待される。
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