研究課題/領域番号 |
21K07957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 友隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10815781)
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研究分担者 |
宮林 弘至 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50634961)
伊地知 秀明 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70463841)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵癌 / オルガノイド / 個別化医療 / プレシジョンメディシン |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は依然として最難治癌であり、遺伝子情報に基づくプレシジョン医 療が膵癌においても試されていが、膵癌では治療標的となる遺伝子変異が乏しいこと、豊富な間質と腫瘍の相互作用により治療抵抗性を示すことなどの問題もある。膵癌患者由来オルガノイドは膵癌の病態を理解するための強力なツールであり、薬剤スクリーニングと遺伝子発現解析から薬剤感受性シグナチャーによるプレシジョン医療を提唱すると共に、オルガノイドの3次元培養と移植マウスモデル、患者の薬剤感受性の違いから薬剤耐性のメカニズムや腫瘍間質相互作用の解析を行い、新規治療戦略の開発につながる研究を目指す。
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研究成果の概要 |
膵癌患者由来オルガノイドを用いた薬剤スクリーニングのプラットフォームの確立を目的とした。膵癌の針生検検体からオルガノイドを30株樹立に成功し、そのうちの20株に対して薬剤試験を行った。膵癌で用いられるゲムシタビン、5-FU、イリノテカン、オキサリプラチン、パクリタキセルの5薬剤について薬剤感受性を判定したところ、オルガノイドの種類によって感受性の違いがあることがわかった。また3株のオルガノイドについては分子標的薬のスクリーニングを施行し、同様の結果を得た。難治癌である膵癌に対する、新規治療戦略を構築するために役立つ研究と考えられる。今後、臨床応用にむけてさらなる研究が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は難治癌であり、効果的な治療戦略の開発が望まれる。本研究では膵癌患者より得られた検体からオルガノイドを樹立し、薬剤感受性を調べることで、治療戦略に役立てるプラットフォーム作成を目的とした。オルガノイドを30株樹立に成功し、そのうちの20株に対して薬剤試験を施行可能であり、有用な結果を得た。今後、臨床応用にむけてさらなる研究が望まれる。
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