研究課題/領域番号 |
21K07963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
卜部 祐司 広島大学, 病院(医), 寄附講座准教授 (10648033)
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研究分担者 |
田中 信治 広島大学, 病院(医), 名誉教授 (00260670)
岡 志郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (30403538)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食道扁平上皮癌 / 非飲酒非喫煙者 / 高齢女性 / CDKN2A / KMT2D / 飲酒 / 喫煙 / 食道癌 / 食道表在癌 / 非飲酒者 / 非喫煙者 / 内視鏡所見 / がんゲノム解析 / 非飲酒・非喫煙 / p53 / Ki67 / cyclinD1 / p16 / dMMR |
研究開始時の研究の概要 |
食道扁平上皮癌(ESCC)の診療は、日本人では飲酒や喫煙の際に発生するアセトアルデヒドが体内に貯留しやすいため、常用飲酒者、喫煙者を中心に行われている。しかし近年、飲酒・喫煙に起因しないESCCが認められ、このようなESCCに対する診療体系の確立が求められている。本研究では、飲酒や喫煙の習慣のない患者に発生したSESCCの臨床病理学的特徴とゲノム異常について解析し、飲酒者や喫煙者に発生したSESCCとの相違点を明らかにすることによって新たなESCCの疾患概念を確立する。従来の食道癌発生リスクと組みわせることによって、新たなリスク層別化モデルを確立することで新しい治療方針の策定を目指す。
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研究成果の概要 |
飲酒や喫煙といった発症リスクをもたない女性の患者にも食道扁平上皮癌(ESCC)が認められることがある。今回,当院の非飲酒・非喫煙女性(NDNS)のESCCの臨床病理学的特徴,ゲノム的特徴を明らかにすることを目的とした。多変量解析の結果,高齢,まだら食道なし,逆流性食道炎がNDNS群のESCCの発生の独立したリスク因子であった。NDNS群のESCCは,胸部中部食道後壁に多く認め,0-IIaで縦長で内視鏡的角化を伴う病変を多く認めた。癌ゲノム解析ではNDNS群では飲酒喫煙群(DS群)と比較してKMT2Dの病的バリアントの頻度は有意に低く,CDKN2Aの病的バリアントの頻度が有意に高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
逆流性食道炎を持つ高齢の非飲酒・非喫煙女性では,まだら食道がなくても、胸部中部食道後壁にCDKN2A変異が多く,KMT2D変異が少ない角化を伴う縦長の食道扁平上皮癌が発生することがあり注意を要する。
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