研究課題/領域番号 |
21K07964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
友成 哲 徳島大学, 病院, 講師 (20556807)
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研究分担者 |
佐藤 康史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (80343383)
六車 直樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (90325283)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レンバチニブ / ソラフェニブ / 肝細胞癌 / プロテインアレイ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、分子標的治療薬ソラフェニブ、レンバチニブが進行肝癌治療のkey drugとして広く用いられているが、効果を予測するバイオマーカーの開発が求められている。本研究では、申請者がこれまでに樹立したソラフェニブ耐性株と親株を用いてプロテインアレイを行い、レンバチニブ関連シグナルのリン酸化を解析することでソラフェニブ耐性後のバイオマーカーとなりうる因子を明らかにすることを目的とする。申請者はこれまでの解析でソラフェニブ耐性株では、レンバチニブの重要な標的遺伝子であるFRS2のリン酸化が親株と比較して有意に低いことを見出しており、実臨床における進行肝癌の治療戦略に応用することが可能か解析を行う。
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研究成果の概要 |
近年、Multi-Target Agent(MTA)である分子標的治療薬ソラフェニブ、レンバチニブが進行肝癌治療のkey drugとして広く用いられているが、ソラフェニブ耐性後のレンバチニブの成績は不明であり、効果を予測するバイオマーカーの開発が求められている。本研究では、研究代表者がこれまでに樹立したソラフェニブ耐性株と親株を用いてプロテインアレイを行い、レンバチニブ関連シグナルのリン酸化を解析することでソラフェニブ耐性後のバイオマーカーとなりうる因子を明らかにし、実臨床での100例の肝癌患者の検体を用いてレンバチニブの有効性との関連を解析することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の遺伝子を標的とするマルチキナーゼインヒビターは現在の進行肝癌治療の中心であり、プロテインアレイを用いたリン酸化プロファイルの網羅的解析はその治療効果や、耐性の機序解析に最も適した解析方法である。ソラフェニブ耐性肝癌患者におけるレンバチニブ投与時の効果を予測するバイオマーカーが同定されれば、レンバチニブによる肝細胞癌治療に個別化医療が導入されることになる。さらに、本研究の成果はソラフェニブやレンバチニブに耐性を呈する癌に対する新たな治療薬の開発にも繋がり、進行肝癌患者の予後改善に大きく寄与するものと考えられる。
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