研究課題/領域番号 |
21K07966
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
結束 貴臣 横浜市立大学, 医学部, 客員講師 (30738620)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 非アルコール性脂肪肝疾患 / 腸管バリア / フェカリバクテリウム / 腸管透過性 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の増悪の原因の一つとして,腸管バリア機能が正常であれば腸管内に留まる腸内細菌由来のエンドトキシン(ET)の血液中への流出が考えられる.我々は,ヒト糞便サンプルから抽出した腸内細菌の1つFaecalibacterium(FB)の占拠率低下が, 血中ET値の増加および腸管バリア機能の低下と有意に相関していることを見出した.そして,NASHマウスモデルにFBを投与すると腸管バリアの改善によって, NASH病態が改善することを明らかにした. 本研究では, FBの腸管バリア機能改善の分子機序を解明および肝外合併症である動脈硬化や大腸がんに対する影響を検討する.
|
研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪肝患者で高度線維化を有する患者ではフェカリバクテリウムが便中で低下している。さらに便中で低下しているフェカリバクテリウムは、血中のエンドトキシンや腸管バリア機能と有意な相関があることが明らかなとなった。肝細胞癌マウスモデルに対して、フェカリバクテリウムを投与すると、肝細胞癌の進展が抑制され、その機序は腸管バリアおよびCD8T細胞が関連していることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLD-HCC症例でフェカリバクテリウムを増やす治療や腸管バリア、CD8をターゲットとした新規治療開発が重要である。
|