研究課題/領域番号 |
21K07986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
川島 一公 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60792885)
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研究分担者 |
松岡 克善 東邦大学, 医学部, 教授 (40307393)
大平 弘正 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90274951)
鬼澤 道夫 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30783352)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 脾臓 |
研究開始時の研究の概要 |
クローン病と潰瘍性大腸炎からなる炎症性腸疾患は原因不明の慢性腸炎である。潰瘍性大腸炎は主に大腸粘膜に限局し炎症が起こるのに対し、クローン病は小腸・大腸を中心に全消化管全層へ広範に病変が起こりうることが特徴である。本研究では、クローン病が全身性の炎症性疾患としての性質を有しているとの仮説を立て、クローン病と脾臓の関連性に焦点をあて、クローン病の病態解明及び新規検査法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本邦におけるクローン病の患者数は増加してきたが、抗TNF抗体やIL12/23p40抗体、JAK阻害薬をはじめとした様々な生物学的製剤の出現によりその治療法は大きく進歩してきた。しかしその病因病態の多くは未だ不明である。炎症性腸疾患の発症には腸管局所での免疫細胞の過剰な活性化が関与し、様々なサイトカインがその病態に関連すると考えられているが、全身免疫への影響は不明な点が多い。そこで申請者らは全身を俯瞰し、これらの免疫細胞やサイトカインが腸管だけでなく、免疫と深く関与している脾臓にも影響を及ぼしているのではないかと着目した。2014年4月から2019年3月までの期間で30-60歳の健常人19人と当院外来ならびに入院患者であったクローン患者20人の身体的所見や採血データ、CT画像から脾臓体積を定量的に測定し後方視的な解析を行ったところ、体重補正後の脾臓体積について、クローン病患者では健常人と比較して有意に脾臓体積が大きかったことを、第30回日本消化器関連学会週間で報告した。 さらに、クローン病の疾患活動性評価には小腸・大腸内視鏡検査の侵襲性を有する検査が有用である一方、血中CRPやLRGなど低侵襲の検査も用いられているが、これら低侵襲的検査による評価が難しい症例が存在し、新たな疾患活動性マーカーが求められている。そこで腹部超音波検査を用いてクローン病の疾患活動性と脾臓との関連を解析を行った。また、脾臓体積やクローン病疾患活動性に関与するマーカーを探索する目的で、網羅的サイトカイン測定系の構築し予備測定を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脾臓体積ならびに弾性と炎症性腸疾患の疾患活動性に関する解析を継続し、次年度にデータ追加ならびに解析目的に網羅的サイトカイン測定系の構築を行なった。
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今後の研究の推進方策 |
前向き研究を行うことで、疾患活動性・治療反応性と脾臓体積などの詳細な解析を行い、さらにサイトカインとの関連について検討を行う。
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