研究課題/領域番号 |
21K07991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
殿塚 亮祐 東京医科大学, 医学部, 准教授 (40532239)
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研究分担者 |
柚木 俊二 北海道大学, 産学・地域協働推進機構, 特任教授 (20399398)
糸井 隆夫 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60338796)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光硬化ステント / 光硬化性ステント / 胆管ステント / 可逆的硬軟化ステンティング / 光硬化 / 内視鏡的胆道ドレナージ / 悪性胆道狭窄 / 光開裂 / 紫外線 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、新たなコンセプトの胆管ステントとして、医工連携によりUV照射により可逆的に硬化‐軟化(光結合-光開裂)を示す、従来にないステントを創出することを計画した。光開裂により軟化する可能性を持つ、クマリン修飾ゼラチンを用いて、弾力性チューブステント(CG-stent)を作製し、生体ブタの胆管内に留置し、UV照射を行なうことで、光軟化および易抜去性の実証を行う。
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研究成果の概要 |
光に反応して硬化か軟化する新しいステントの開発を目的とした。異なる波長の光照射を行うことで硬化・軟化するクマリン化ゼラチン(CG)ステントを作製した。机上実験では、CGステントが十分なUV照射を行うことで硬化することが確認された。ステントの拡張を試みたが破断し、柔軟性の課題が残された。一方で、生体内でのステント留置と拡張、硬化を実現するために、既存の拡張用バルーンカテーテルと細径光ファイバーを用いて作製を試みたが、カテーテルの外側まで十分なUV光が得られなかった。生体内での実現のためには、光反応性ゼラチンの柔軟性と高出力UV光源との接続を可能とするシステムの開発が課題と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の胆管を含めた消化管用ステントでは、閉塞をたびたび起こし患者のQOLを著しく障害していた。そのため、新たな胆管ステントの開発、創生が求められていた。本研究では、新たな概念である異なる波長のUV光照射により硬化・軟化するクマリン・ゼラチン(CG)ステントの開発を行なった。机上実験では、独自に作製したCGステントが、十分なUV照射により硬化することが確認され、本ステントが生体内に留置できた場合には、より長期のステント開存や容易な交換の実現が期待された。一方で、より柔軟性のある素材の選定や、より強度の強い照射を可能とするUV照射システムの開発が今後の課題として明らかとなった。
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